映画「バービー」米中同時公開も、中国では苦戦が予想される理由―中国メディア

Record China    2023年7月23日(日) 21時10分

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21日、環球網は、ハリウッド映画の「バービー」が中国国内で注目を集めておらず、国産映画人気の中で苦戦を強いられる見込みであることを報じた。

2023年7月21日、環球網は、ハリウッド映画の「バービー」が中国国内で注目を集めておらず、国産映画人気の中で苦戦を強いられる見込みであることを報じた。

記事は、ハリウッドの夏の超大作映画「バービー」が21日に、米国と中国で同時公開されたことを紹介。米国ではバービー人形が「国民的おもちゃ」として不動の地位を確立していること、魅力的な制作陣とキャストであることから前評判が高く、興行的成功を収めることが期待されていると伝えた。

その一方で、中国市場では米国のようなマーケティング上の優位性は機能していないようだと指摘。中国でもプレミアイベントを開催したものの注目度は低く、公開初日における中国国内映画館での上映率はわずか1.6%、前売り興行収入もわずか320万元(約6300万円)に留まっていると指摘した。

また、中国における同作品の低調ぶりには、同じ時期に「超能一家人」「封神第一部」など注目の国産作品が公開されるほか、すでに公開されている「八角籠中」やアニメ映画「長安三万里」といった国産作品の好評を博しているという状況も影響していると説明。「国産作品の挟撃から抜け出すことは困難だ」と評している。

さらに、「バービー」だけでなくハリウッド映画全体が中国で下降線をたどっているとし、ピクサーの「マイ・エレメント」は興行収入が1億1000万元(約22億円)、ディズニーの「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」は2374万元(約4億7000万円)、同じくディズニーの「リトル・マーメイド」も2650万元(約5億2000万円)、好評だったマーベルの「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」でも3億5000万元(約69億円)で、いずれも国産映画に完全に圧倒されているとした。

記事は一方で、米国本土の高い口コミの影響に加え、同作品が「米国式ミュージカルコメディ」「子供騙しの映画」といったステレオタイプを打破し、鋭い社会風刺を含むと認められるようならば、中国でも上映率、観客動員数が「底に触れて反発する」チャンスが出てくるかもしれないと結んでいる。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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