中国外交部の汪文斌報道官は13日に行われた定例記者会見で、最近、一部の欧米政府関係者が中国に対する「デリスキング（リスク回避）」を提起していることについて、記者からコメントを求められました。

汪報道官は、「『デリスキング』について語るには、まずリスクとは何か、その根源はどこにあるのかをはっきりさせるべきだ」と指摘したうえで、「現在の世界では、協力しないことが最大のリスクであり、発展しないことが最大の安全上のリスクであり、団結しないことが最大の課題だ。各国が共同で防止すべきことは、政治面では陣営を対立させ、『新冷戦』をあおるリスク、経済面ではデカップリングとサプライチェーンの切断や、小グループで『障壁』を築くリスク、軍事面では至る所で干渉・侵略を行い、武装同盟を拡大するリスク、外交面では国内の不満を外に向け、対外的に危機を転嫁するリスク、世論の面では分裂をあおり、対立を言いはやすリスクである。中国はこうしたリスクの源ではなく、紛れもなく、こうしたリスクを防止し解消する確固たる力だ」と述べました。

汪報道官はまた、「最近、多くの多国籍企業の幹部が集中的に訪中し、中国との協力を実際の行動で支持している。われわれは誠意ある各当事者と共に対話と協力を強化し、真のリスクに対して共に防ぎ、対応して、世界の平和と安全、グローバルな発展と繁栄のためにプラスのエネルギーを注ぎ込みたい」との考えを示しました。（提供/CRI）