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13日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、中国が選挙に干渉したとの指摘を受け、カナダのトルドー首相に対するプレッシャーが強まっていると報じた。
2023年7月13日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、中国が選挙に干渉したとの指摘を受け、カナダのトルドー首相に対するプレッシャーが強まっていると報じた。
記事は米ウォール・ストリート・ジャーナル紙の13日付報道として、カナダのトルドー政権が中国政府による中国系有権者への影響力について調査する委員会を設置する方向で協議を進めていると伝えた。
そして、この動きの背景として、カナダの野党・保守党のエリン・オウトゥール前党首が5月下旬にカナダ議会で行った演説と、その後のウォール・ストリート・ジャーナル紙のインタビューで、中国共産党が自分と保守党に不利なキャンペーンを行うためにカナダ国内のエージェントに資金を提供しているとの話を暴露したことを挙げた。同氏によると、エージェントが中国のSNSアプリWeChatを使ってカナダ保守党の選挙公約に関する偽情報を拡散したほか、1つ以上の選挙区で人々の投票意欲を削ごうとしたとのことで、同氏はこのような行動が氷山の一角にすぎないとの見解を示している。
記事は、同氏や複数の元カナダ政府高官が「米国、オーストラリア、英国とは異なり、カナダは中国共産党のために行動するエージェントを抑止するための外国エージェント登録制度などを採用していない」と指摘していることを伝えた。
その上で、中国政府の干渉に対する懸念は少なくとも2021年の選挙前からくすぶっていたと紹介。元保守党議員のケニー・チウ氏が当時、バンクーバー郊外のリッチモンドで投票を呼びかける戸別訪問を行った際に中国語話者の世帯から「裏切り者」などと怒声を浴び、その後WeChatで同氏が中国を嫌っているような情報が流されていたことが発覚、当時リッチモンド選挙区の国会議員だった同氏は再選に失敗し、「中国政府による干渉が敗北に関係している」と同氏が確信していることを伝えた。
記事はまた、オウトゥール氏の暴露が、5月にカナダ政府がトロント駐在の中国外交官を追放した後のことだったと紹介。この外交官は中国政府のウイグル族に対する扱いに批判的なカナダ国会議員の香港在住親族を監視し、脅迫するよう香港当局に命じた疑いが持たれていたとし、中国もこれに報復する形で上海駐在のカナダ外交官を追放したと伝えた。そして、トルドー首相が当時「わが国は脅しに屈することなく、外国の干渉からカナダ人を守るために必要なあらゆる措置を講じる」と述べていたことを紹介している。(翻訳・編集/川尻)
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