中国の沖縄県知事への厚遇、日本の強い警戒を引き起こす―仏メディア

Record China    2023年7月13日(木) 13時0分

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13日、仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナルの中国語版サイトは、玉城デニー沖縄県知事が中国訪問時に厚遇を受けたことに対して日本国内で警戒の声が強まっていると報じた。写真は沖縄。

2023年7月13日、仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナルの中国語版サイトは、玉城デニー沖縄県知事が中国訪問時に厚遇を受けたことに対して日本国内で警戒の声が強まっていると報じた。

記事は、玉城知事が今月3〜7日に日本国際貿易促進協会の代表団の一員として中国を訪れ、河野洋平会長とともに中国の李強(リー・チアン)首相、王文涛(ワン・ウエンタオ)商務部長らと会談したと紹介。約80人からなる代表団の中で李首相と会談したのは河野氏と玉城知事の2人だけだったとしたほか、席次も河野氏の次が玉城氏となり、垂水秀夫駐中大使よりも前に配されたと指摘した。

そして、2015年に当時の翁長雄志沖縄県知事が河野氏率いる代表団の一員として訪中し、李克強(リー・カーチアン)首相と会談した際の席次が木寺昌人駐中大使の後ろだったことに言及し、日本国内からは「中国が玉城知事を厚遇している」という認識が続々と飛び出したとしている。

また、玉城知事が6日に福建省福州市を訪れて省幹部と会談したほか、明代から清代にかけて福州で亡くなった琉球人船員や留学生が眠る琉球墓地や、中国に朝貢するために派遣された琉球人の拠点だった琉球館を訪問し、新型コロナで中断していた沖縄と福建省との全面交流再開の意向を示したことを伝えた。

さらに、新華社が玉城知事らの訪中1か月前に当たる6月3日、沖縄問題に言及した記事を掲載したことにも言及。記事では習近平(シー・ジンピン)国家主席が明代の「使琉球録」の抄本を見て「福州で仕事をしていた時、福州には琉球館や琉球墓地があり琉球との関係が非常に深いこと、当時、閩人三十六姓が琉球に入ったことを初めて知った」と述べたことが伝えられており、日本国内では習近平主席の発言が玉城知事の訪中に合わせたものだとの声もあると紹介した。

その上で、日本メディアが今月9日に玉城知事の訪中に関して「中国は有事の際に米軍が沖縄の基地を使用するであろうことを考慮し、沖縄県民の心をつかもうとしている」と評したほか、日華議員懇談会会長の古屋圭司衆議院議員が「中国側はさまざまな思惑のもとで玉城知事らを手厚くもてなしており、われわれはこの動きを冷静に観察している」と述べたことを伝えた。

記事は、玉城知事が中国から高規格な接待を受けたことが「学術界や世論で沖縄県の日本帰属に疑問を呈する声が再び巻き起こり、尖閣諸島の領有する現状がさらに揺らぐ」「中国が沖縄の民意を利用して米軍の沖縄駐留や台湾有事の際の米軍基地使用に反対する」という2つの懸念を日本国内に引き起こしたとしている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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