飲食店で割り勘をする4人の日本人客の様子を映した動画が、中国のネット上で反響を呼んでいる。

中国版ツイッター・微博（ウェイボー）のあるブロガーは10日、「4人の友人らが食事後、それぞれいくら出せばいいかを計算。その場で“AA”完了」とつづり、中高年の男女が食後のテーブルでそれぞれ財布から現金を取り出す動画を投稿した。

中国で割り勘は“AA（制）”と呼ばれる。かつては誰か1人がごちそうすることがマナーとされ、どちらも自分が支払うと言って聞かずに会計でもめる光景もしばしば見られたが、近年は若い世代を中心に“AA”派が増えている。

この投稿に寄せられたコメントでも、「“AA”はいい。それぞれが負担に思わないし、気軽に集まれる」「素晴らしい。貸し借りなし」「今では親友と食事する時も“AA”」「兄弟で出掛ける時もいつも“AA”にしてるよ。すごく楽」「“AA”の方が相手との関係が長く続く」など肯定的な声が圧倒的に多かった。

また、「やっぱり“AA”がいい。以前、上海でよく同僚と食事していた時に『“AA”にしよう』って言ったらみんな拒否。仕方なく順番にごちそうしていったけど、徐々に食事する機会が減っていった」との声や、「わざわざ撮ることじゃないでしょ」「“AA”はもう中国でも珍しくない」との声も。

一方で、動画の男女が財布から札や小銭を取り出していることについて、「スマホ決済（WeChat Pay）がないって不便」「スマホ決済ならこういう現金のやり取りもなくてもっと楽なのにね」「誰か一人がまとめてスマホで払って、ほかの人が（払った人に）送金すれば現金が一切見えずスマート」という意見もあった。（翻訳・編集/北田）