2023年7月11日、韓国・聯合ニュースは「25～49歳の韓国人男性の約半数が結婚経験がないことが分かった」と伝えた。

韓国・統計庁が11日に発表した資料によると、昨年の婚姻件数は19万2000件で、1970年に比べ10万3000件少なかった。人口1000人当たりの婚姻件数を示す粗婚姻率は、70年の9．2から昨年は3．7に下がった。平均初婚年齢は男性が33．7歳、女性が31．3歳だった。

25～49歳の男性で未婚の人の割合は、2010年の35．3％から15年は40．2％、20年は47．1％と拡大を続けている。女性の場合も10年が22．6％、15年が27．1％、20年が32．9％でやはり拡大を続けている。

婚姻件数の減少により出生数も減少している。昨年の出生数は24万9000人で、12年（48万5000人）の半数近くに落ち込んだ。合計特殊出生率は12年の1．30から昨年は0．78に低下した。

女性の経済活動参加率は2000年の48．8％から上昇を続け、昨年54．6％を記録した。雇用率も上昇を維持し60．0％に達した。15～54歳の女性のうち経歴中断女性が占める割合は17．2％（22年）だった。中断理由は育児（42．7％）が最も多く、結婚（26．3％）、妊娠・出産（22．8％）と続いた。

家事労働における性別格差には大きな変化がなかった。家事を公平に分担していると答えた割合は夫、妻共ともに約20％にとどまっている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「お金がないなら結婚はするべきじゃない。地獄の門が開くぞ」「結婚なんてしなくたっていいよ」「結婚はしても、子どもを産むことは慎重になったほうがいい。本当に、マジで」「寂しいからって貧乏家庭を築いて貧乏を子どもに受け継がせるのはやめよう」など、非婚肯定派のコメントが多く寄せられている。

一方で、「結婚しない、子どもを産まない、と決めるのは慎重になったほうがいい。孤独に勝てる人間はそう多くない」「結婚しなくてもいいけど、少子化で国防や経済が危機的状況になったら、独身税、子無し税を払うべきだ」といった声も見られた。（翻訳・編集/麻江）