台湾でスマートフォンを紛失した日本人男性のために現地の警察が奮闘したようだ。

台湾メディアの聯合新聞網の9日付記事によると、「日本の著名な建築士」だという男性は仕事で台湾を訪れていたが、ホテルに戻る際にタクシー内にiPhoneを忘れた。男性はホテルのフロントスタッフに相談、連絡を受けた警察局大安分局の職員は監視カメラの映像などからタクシーのナンバーを割り出し、運転手に事情を説明した。運転手はすぐに引き返して派出所にiPhoneを届けたという。

男性はiPhoneの到着を待つ間、翻訳ソフトを通じて、自身が台湾で手掛けた建物を職員らに紹介するなど会話を楽しんだとのこと。職員らの素早い対応もあって、紛失からわずか1時間足らずで男性の手元にiPhoneが戻ってきた。男性は職員らの仕事ぶりに「深く感銘を受けた」といい、繰り返しお礼の言葉を述べたほか、職員らと記念写真を撮り、ぜひ東京に遊びに来てほしいと招待したそうだ。

大安分局は「外出中は持ち物を適切に保管し、タクシーに乗る際は忘れ物がないか確認してほしい。また、乗車前にナンバーを書き留めておき、忘れ物をした際にナンバーを警察に伝えてもらえれば運転手に連絡することができる」と呼び掛けた。

なお、台湾メディアの民衆日報も、「最も美しい風景、台湾に仕事で来た日本の有名建築士がスマホ紛失、熱心な警察官が彼を感動させる」とのタイトルでこの出来事を伝えている。（翻訳・編集/北田）