中国の夏向け家電が爆売れ、世界各地の異常高温で注文殺到し工場フル稼働―中国メディア

Record China    2023年7月10日(月) 10時0分

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エアコンや扇風機など中国の夏向け家電が「爆売れ」状態だ。世界各地の異常高温の影響で輸出が激増しているからだ。中国各地の関連工場は、フル稼働の状態が続いている。

エアコンや扇風機など中国の夏向け家電が「爆売れ」状態だ。世界各地の異常高温の影響で輸出が激増しているからだ。中国各地の関連工場は、フル稼働の状態が続いている。中国メディアの上遊新聞が伝えた。

浙江省寧波(ニンポー)市にある輸出向け扇風機を製造している企業の責任者は、「例年ならば、夏の注文は6月までに生産を終えて納品されるが、今年は8月末まで注文が殺到している」と語った。同社は1-5月に扇風機を235万台輸出し、輸出額は前年同期の3.4倍の2000万ドル(約28億4000万円)に達した。寧波市でエアコンを製造する別の会社は、年間輸出額が1億ドル(約142億円)を超えた。今年になってから、工場の能力限界までのフル稼働を続けているという。

業界関連機関によると、今年上半期(1-6月)には、エアコン類全体の売上高の伸びは家電製品類中最高の前年同期比20.9%増に達した。エアコンメーカーは軒並み、生産能力を拡充している。中国全国の7月のエアコン生産台数は前年同期比22.6%増の1483万台だった。

夏向け家電製品が爆発的な売れ行きを示している理由は、世界各地で異常な高温が発生していることだ。メキシコ国家統計局(INEGI)によると、同国では1月から4月までの扇風機とエアコンの需要が前年同期比で18.9%増加した。オンライン小売業者のメルカド・リブレによると、これらの機器の需要は、5月29日から6月12日の間にさらに18%増加した。

中国税関によると、「中国の小型家電の里」と呼ばれる広東省順徳市では今年に入って、タイやイラクなどに向けての扇風機やエアコン、冷蔵庫などの電化製品の輸出額が80億9000万元(約1600億円)に達した。

広東省深セン市からの扇風機や日焼け止め衣料品などの輸出も目立って増加している。深セン税関のデータによると、今年1-5月に深セン市から輸出された扇風機の総価格は前年同期比27%増の135億5000万元(約1兆9000億円)で、うちEU市場への輸出額は同64%増の21億4000万元(約420億円)に達した。

世界各地が極端な高温に見舞われる

韓国の聯合ニュースによると、同国では7月2日現在、韓国全土180区域のうち128区域に猛暑注意報が発令されており、大半の地域で日中の気温が35℃それ以上に達する状態だ。韓国政府・行政安全部は、猛暑警報のレベルを「注意」から「警戒」に引き上げた。同国では電力使用量の急増により多くの地域で停電が発生している。

日本の気象庁によると、熱帯太平洋東部の海洋表層部の蓄熱量は1949年の統計開始以来、最高を記録した。東京大学大気海洋研究所の渡部雅浩教授は、今年はエルニーニョ現象の発生が早く、かつ極めて強くなった。渡部教授によると、今年は世界的に最高気温が更新される可能性がある。

米国でも多くの地域が極端な猛暑に見舞われている。7月1日には西部から南部にかけての猛暑が約6600万人に影響した。西部の多くの地域で気温が38℃に達し、カリフォルニア州やアリゾナ州の一部都市では43℃にも達した。米南部では、テキサス州やジョージア州を含む少なくとも8州で1日、体感温度が46℃にまで上昇した。連日の極端な暑さは地元住民の健康に影響を与えており、テキサス州では過去1カ月で、10人以上が暑さの影響で死亡した。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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