2023年7月7日、台湾のエンタメ・美容サイト「BEAUTY」は「今まで人気を得るドラマ作品といえば『長月燼明』や『長風渡』『玉骨遥』のような時代劇がほとんどだったが、今年は『当我飛奔向你』のジョウ・イーラン（周翊然）や、『偸偸蔵不住』のチェン・ジョーユエン（陳哲遠）、『我的人間煙火』のヤン・ヤン（楊洋）のように、ダークホース的に人気が出た現代劇ドラマ作品の中で熱い注目を浴びる男性俳優が数多く登場した」として、23年7月時点で注目度が高い男性俳優10名を紹介した。

1人目は「我的人間煙火」で「宋焔」役を演じるヤン・ヤン（楊洋）で、「劇中でヤンは、家庭環境に恵まれずに育ったことで傲岸不遜ながら、不公平には徹底的に反抗する勇敢な性格のキャラクターを演じているが、ヤンの学生服姿や消防隊の制服姿は神がかっていて、非常に凛々しい」と述べた。

2人目は「偸偸蔵不住」で「段嘉許」役を演じるチェン・ジョーユエン（陳哲遠）で、「劇中でチェンは、原作小説で『妖怪』『女狐の男版』と描写されるほど女性を口説くのが得意ながら、辛い過去を抱えているキャラクターを演じているが、視聴者の多くがチェンの段嘉許の虜（とりこ）になったことだろう」と述べた。

3人目は「当我飛奔向你」で「張陸譲」役を演じるジョウ・イーラン（周翊然）で、「劇中でジョウは優秀な弟と比較され続けたことで、成績優秀でありながら強い劣等感を持つキャラクターを演じており、学園ものの主人公としては少し変わっているが、ジョウが醸し出す若さと青春にあふれた雰囲気は、学園を舞台にした青春ラブストーリーの主人公にマッチしていて、とてもカッコいい」と述べた。

4人目は「三分野」で「徐燕時」役を演じるチャン・ビンビン（張彬彬）で、「劇中でチャンは、職場で濡れ衣を着せられたりなどの不公平な目に遭いながらも、現実から逃げずに向き合う名門校出身の優秀なキャラクターを演じているが、演技が大変素晴らしい」「劇中、ヒロインを壁に押し付ける形で、ヒロインの口紅が全て落ちてしまうほど一心不乱にキスをする有名なシーンがあるが、こんな彼に抗えるヒロインがどこにいるだろうか。タイトルは『三分野（3割ワイルド）』だが、十分ワイルドなのは明らかだ」と述べた。

5人目は「你給我的喜歓」で「辛旗」役を演じるワン・ズーチー（王子奇）で、「劇中、ワンは、傲慢で冷たく、口に出す事と考えている事が違うオレ様経営者を演じている。多くの作品でオレ様気質を礼儀知らずの無礼者に描いたり、傲慢や冷たさを表情筋が麻痺したような無表情に描くことが多いが、ワンの演じる辛旗はそんなことはなく、逆に可愛げと愛嬌さえ感じる傲慢さでヒロインを上手く立てていて、スッキリする」と述べた。

6人目は「聴説你喜歓我」で「寧至謙」役を演じるポン・グアンイン（彭冠英）で、「劇中でポンは、ヒロインである別れた妻と再会する神経外科医。設定が『イタズラなKiss』の入江直樹に似ているキャラクターを演じているが、原作小説のファンはこの描き方について、ヒロインに対して暴力的で冷酷だと不満に感じる人も多かった。幸いポンの演技はその不満を帳消しにするだけでなく、ポン自身の大人の男性の魅力で、毒舌ながらもセクシーなキャラクターに仕立て上げ、多くの視聴者から絶賛された」と述べた。

7人目は「去有風的地方」で「謝之遥」役を演じるリー・シエン（李現）で、「劇中でリーは高給が約束されていた都会での仕事を捨て、故郷の小さな町で起業した『ロバに乗った王子』の実業家を演じている」「リーの演技は、大雑把ながら善良で礼儀正しく潔い、少し紳士的な萌えキャラを上手く表現して見せている。彼がヒロインに告白した時のセリフに心を動かされない人がいるだろうか」と述べた。

8人目は「最食人間煙火色」で「景チェン（※王へんに深のつくり）」役を演じたチェン・シンハイ（陳鑫海）で、「劇中でチェンは、都会での生活を選ばず、育ての親であるお爺さんから教わった伝統工芸の技術を守りながら田舎で素朴に暮らすことを選んだ、彫刻や塑像技術の天才を演じている」「同作は知名度のあるスターもいなかったが、チェンの演技や作品の持つ視聴者に癒やしを与えるような温かいシチュエーションが好評で、今年上半期でも予想外のダークホースとなった」「チェンは次に時代劇『墨雨雲間』の出演が予定されているが、果たして現代劇のように上手くいくだろうか」と述べた。

9人目は「対我而言危険的他」で「厳星呈」役を演じたファン・ジーシン（樊治欣）で、「同作は名家のお家騒動に巻き込まれたヒロインが、毒薬のように強烈な個性を持つ厳星呈に出会い、不倶戴天のライバルから助け合うバディとなっていくサスペンスラブストーリーで、今年上半期で注目度が高かったショートストーリーの作品」「劇中でファンは、狂気な雰囲気を持つクールかつストイックな眼鏡のオレ様キャラを演じ、ネクタイの新しい使い方まで解き明かした。シチュエーションはありきたりだが、見れば見るほど彼にハマってしまう」「ファンは他の出演作でも、やはりどこか危険な感じのする設定の怖い恋人役を演じている」と述べた。

10人目は「時光與他、恰是正好」で「季君行」役を演じたウー・ジュンティン（呉俊霆）で、「同作は主演の男女の俳優が両方とも新人ながら、映画ドラマ情報サイトの豆瓣（douban）で7点を超える高評価を得ている。劇中でウーは、転校生のヒロインに振り回されるクールな優等生を、怠惰で毒舌かつ腹黒いながらも心根が優しい猫のようなキャラクターとして演じて見せている」と述べた。（翻訳・編集/原邦之）