過去1年のテロによる犠牲者1万8000人超、中国でもリスク増加―英報告書

Record China    2014年7月27日(日) 15時35分

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23日、過去12カ月間で1万8000人以上がテロにより犠牲となった。写真は武装警官隊の対テロ訓練。

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2014年7月23日、英国のリスク評価企業・メープルクロフトが発表した報告書によると、世界のテロによる犠牲者は大幅に増加しつつあり、過去12カ月間で1万8000人以上がテロにより犠牲となった。このほか、中国、エジプト、ケニア、リビアなどではテロリスクが顕著に高まっている。25日付で中国新聞社が伝えた。

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データによると、今年7月までの過去12カ月間で、世界のテロによる犠牲者は1万8668人に達し、過去5年間の平均水準を30%上回った。同期間、メープルクロフトが記録したテロ事件は9471件で、1日当たり平均26件発生していることになる。過去5年間の平均水準(年1万468件)と比べると、その数はやや減少しているが、犠牲者は増えている。

メープルクロフトは、テロのリスクが「非常に高い」国として、12カ国を挙げた。そのうち、リスクが最も高いのはイラクで、以下、アフガニスタン、パキスタン、ソマリア、ナイジェリア、イエメン、シリア、フィリピン、レバノン、リビア、コロンビア、ケニアと続いた。

リビア、エジプト、ケニアなどの国ではテロリスクが顕著に高まっており、観光、石油、天然ガスなどの重要分野に対する投資家の自信が大きく揺らいでいる。報告書によると、昨年のリビアのテロ事件数は前年比2倍に達し、同国の重要な石油生産業界がほぼ停滞に陥った。今年5月にシナイ半島・カイロで発生したテロ事件の影響で、旅行者数が前年同期比20%減となった。また、シナイ半島北部で起こった天然ガスパイプライン襲撃・爆破事件により、同地域の輸出と政府収入に影響が出ている。

報告書によると、中国のテロ事件も増加の一途をたどっており、世界197カ国・地域の中で32位と、リスクが「中レベル」になっている。うち、交通機関を標的としたテロ事件が多数を占めている。今年、中国ではテロにより76人が犠牲となった(2013年上半期は16人)。現時点では、テロ事件が中国経済に与える影響はほんのわずかだ。

テロリスクが最高の地域となったイラクでは、過去12カ月間にテロ事件が3158件起こっており、2位のパキスタンの3倍となっている。犠牲者は5929人で、前12カ月比2188人増加した。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/武藤)

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