AIの深化と現実への応用を推進し、価値を持続的に創出―ファーウェイ高級幹部

Record China    2023年7月7日(金) 10時30分

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ファーウェイの胡厚崑輪番会長は7日、世界人工知能大会で基調講演を行った。胡輪番会長は、人工知能の発展の鍵は「深みに至って実際に向かう」ことであり、あらゆる産業や科学研究に奉仕せねばならないと強調した。

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華為技術(ファーウェイ)の胡厚崑輪番会長は7日、上海市内で同日に始まった世界人工知能大会(WAIC)で、「人工知能の新時代にウィンウィン」と題する基調講演を行った。胡輪番会長は、人工知能(AI)の発展の鍵は「深みに至って実際に向かう」ことであり、あらゆる産業や科学研究に奉仕せねばならないと強調した。

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胡輪番会長は、ファーウェイはこの目標について、強力な計算力の土台を構築しなければならず、さらに汎用大型モデルから業界向け大型モデルまで、AIが業界や科学研究を真に後押しするようにせねばならないと説いた。

胡輪番会長によると、ファーウェイはアーキテクチャーの革新を通じて計算力の制約を克服し、革命的な対等ピア構造を創出してノードの性能を30%向上させたという。

胡輪番会長はさらに、ファーウェイはイノベーションに当たって産業の生態系を積極的に構築していると強調した。「ハードウェアの開放、ソフトウェアのオープンソース、パートナーとの提携、人材の発展」という戦略を堅持し、4年間を費やして全ての業界パートナーと共に努力したことにより、完全なコンピューティング産業体系の初歩部分を構築した。現在は大規模モデルの革新に向け、全プロセスに対応できるプラットフォームの創出に取り組んでいるという。

ファーウェイ関係者はかねてから、「すべてを自社で行うことは考えていない。パートナーと提携して社会に貢献する製品やソリューションを創出することで、ウィンウィンを実現させる」と表明してきた。胡輪番会長は、AI分野でも同じ考えによる事業展開を推進していると、改めて説明した。

胡輪番会長によると、創出したプラットフォームを利用して科学研究機関や企業顧客を支える20以上の基礎的なAIの大型モデルを構築するとともに、プラットフォームを業界主流の10以上の大型モデルに適合させた。現在では、中国のAIの大型モデルの約半数を、ファーウェイが開発したAI関連シリーズの昇騰(Ascend、アセンド)が支えているという。

ファーウェイはさまざまなモデルを導入して計算力の構築を行い、顧客それぞれの需要に対応している。ファーウェイは昇騰AIを利用するAI計算センターを建設し、包括的な計算力インフラサービスを提供するなどで、上海、武漢西安など25都市をサポートしている。また、中国移動、南方電網、科大訊飛(iFlytek)など、自らのAI計算センターを持ちたいと望む大手企業に対して、独立した計算力センターの構築を支援している。中小企業向けには、ファーウェイのクラウドAI計算サービスを提供することで、AIの開発と応用を迅速かつ機敏に推進し、クラウドを通じてAIを随時利用できるようにしている。

胡輪番会長はAI関連が進む道として、「計算力を深掘りすると同時に、あらゆる産業にとって『深みに至って実際に向かう』を通じて、より大きな価値を創造せねばならない」と論じた。

ファーウェイはAIについて、基礎モデル、産業向けリモデル、個別状況対応モデルの3層構造を初めて提案した。ファーウェイのAIはすでに、金融、製造、行政、炭鉱、鉄道など10以上の分野の400以上の業務シーンを支えているという。

科学研究の分野ではすでに、ファーウェイの盤古科学計算大型モデルによる薬物分子、気象、海の波など、研究用の一連の大型モデルが発表されいる。特に気象予報の分野では、盤古大型モデルによる1時間-7日間の予報精度が、欧米の気象センターの水準を上回る状態だ。胡輪番会長は、関連論文が国際な学術誌の「ネイチャー」で発表されたことは気象専門家や学術界が、科学研究に盤古大型モデルを利用し評価していることを示すと述べた。

胡輪番会長は最後に「科学技術の変革はすべて深遠な影響をもたらす。汎用人工知能(AGI)は次の黄金の10年を切り開く。われわれは手を携えて、あらゆる産業に奉仕し、科学研究に奉仕し、人工知能の新時代にウィンウィンしよう」と述べた。(翻訳・編集/如月隼人



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