先月末、過去にあった一般女性とのトラブルが報じられた中国の男性歌手ツァイ・シュークン（蔡徐坤）が、7日間の空白を経て初めてコメントを発表。ファンに向けて謝罪を行った。

中国の若手男性歌手でトップクラスの人気を誇るツァイ・シュークンに、2021年に一般女性と性的関係を持ち、その後妊娠が発覚した女性に人工妊娠中絶手術をさせていたとの話題が浮上したのは、先月26日のこと。また当時、ツァイ・シュークンの母親が火消しに奔走し、女性の私生活を探るため隠しカメラで盗撮させていたとの話題も報じられた。

これまでツァイ・シュークン側では沈黙を守ってきたが、3日に中国版ツイッター・微博（ウェイボー）に長文を投稿。報じられた一般女性との関係を認め、当時は両者が同意の上で交際し、人工妊娠中絶手術を強制した事実はないと説明している。また、ツァイ・シュークンのマネジメント側では、「未成年と交際」「中絶を強制」といった報道が人身権益の侵害に当たるとして、法的措置を行う用意があることを発表している。

ネットではツァイ・シュークンのコメントについて、「潔白ならすぐに公表していたはずだ」との声が上がっているほか、報じられた母親の介入など、詳細については一切説明していないことに不信感を示す声も。スキャンダルの浮上後、ツァイ・シュークンが出演するバラエティー番組が放送延期になるなど、早くも封殺行動がスタートしたことで、あわててコメントを発表したのではないかと疑う意見も聞かれる。

なお、3日の時点で国営テレビ・中央電視台（CCTV）の配信サイトや、愛奇芸（iQiyi）をはじめ動画配信サービス各社のサイトでは、ツァイ・シュークンに関する動画がすべて削除されている。このほか、ネスレやスマホメーカーのVivoをはじめ、ツァイ・シュークンをイメージモデルに起用する企業のウェイボーでは、すでにツァイ・シュークンに関する内容が削除された状態となっている。（Mathilda）