チャオ・ルースー（趙露思）とチェン・ジョーユエン（陳哲遠）が主演の中国ドラマ「偷偷藏不住」について、ネットではその描写が「犯罪を助長する」として動画配信サービスからの削除を求める声が上がっている。

「偷偷藏不住」の原作は同名人気小説で、主人公の桑稚は13歳の時、兄の友人で7歳上の段嘉許に出会い、時を経て再会してからの2人の変化を描いている。台湾でもNetflix（ネットフリックス）のドラマ部門で1位を獲得している人気ドラマだが、配信開始後、ネットではローティーンの女の子と成人男性との出会いが、「未成年の少女を狙う犯罪を助長する」「犯罪を甘い糖衣で包んでいて危険だ」と問題視する声が上がり、論争に発展している。

なお、ドラマでは2人の年齢差を5歳差に縮小しているが、中学生時代の桑稚を、撮影当時11歳の子役女優チャン・シーウェイ（張熙唯）を起用して演じさせている点も、「配慮が足りない」と同様に問題視する声が上がっている。

「偷偷藏不住」を担当したリー・チンロン（李青蓉）監督はネットの声に対し、「桑稚が段嘉許に出会った時は、単純にステキだと思っていただけで恋心は芽生えていない」とコメント。また、11歳の子役を選んだことについては、原作小説で桑稚が小柄だという設定に基づきキャスティングしたことを語っている。

こういった批判的な声に対してネットでは、「過剰反応」だと受け止める人も多く、「ただの娯楽作品なので重く受け止める必要はない」「審査を通過した上で配信されているのがすべてだ」といった反論も多数見られる。（Mathilda）