「娘が目標の大学に合格したことを祝って、6月28日まで3日間限定で全品12％オフにします」。浙江省金華市区の曙光市場で冷菜を専門に売っている総菜屋が打ち出した割引セールが、中国のネット上で大きな話題となっている。この店のオーナーである呉さん夫妻によると、娘が中国大学統一入学試験（通称「高考」）で705点（750点満点）という高得点をたたき出し、名門大学の清華大学に入学することが決まったという。

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妻の呉さんは取材に対して、「自慢するわけではなく、とにかくとてもうれしいので、このような方法でうれしい気持ちを表現したかった。でも、高揚する気持ちはいつか冷め、また平凡な毎日に戻るもの。なので、（割引セールは）3日間だけ」と話した。

市場に来る客が増える午前9時半ごろになると、呉さん夫妻の店も忙しくなる。呉さんは慣れた手付きで総菜の重さを量り、12％オフにして販売していた。事情を知っている人は『おめでとう』と声をかけ、貼り紙を見て初めて知った人は、驚きの声を上げた後、『おめでとう』と声をかけるなど、店の周りにはお祝いムードが漂っていた。

呉さんの娘が清華大学に合格したことを知って、多くの人が「どうやって教育したら、そんなに優秀になるのか？」と質問していた。それに対して、呉さんは「私は中卒だし、夫は小学校しか通っていないので、二人とも勉強を助けてあげることはできない。唯一できることと言えば、必要な時に送り迎えをしたり、食べる物を少し学校に届けたりすることぐらい。そして、たくさんのサポートをしてくれている先生たちへの感謝を忘れないこと」と答えていた。

夫の呉さんは、「生活するために小さい頃から働いていたので、たいしたことは言ってやれない。娘にいつも言っているのは、『プレッシャーを感じる必要はない』『心配せずに、気楽にやればいい』『どんなことでも、お父さんとお母さんに話してほしい。お父さんたちは必ず一番強力な後ろ盾になってあげるから』など。だから、小さい時から今まで、娘はなにか悩みがあると、いつも僕たちに話してくれている」と話していた。（提供/人民網日本語版・編集/KN）