中国初のデジタルツインスマート科学研究試験船が引き渡し

人民網日本語版    2023年7月4日(火) 14時30分

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中国初のデジタルツインスマート科学研究試験船「イルカ1」が6月30日に引き渡されるとともに、初航行を行った。

ハルビン工程大学が2日に明らかにしたところによると、中国初のデジタルツインスマート科学研究試験船「イルカ1」が6月30日に引き渡されるとともに、初航行を行った。同船はマルチソース情報融合協同探査、スマート感知及び環境再構築、船舶および海洋環境デジタルツインの3つの面で中国一を達成した。科技日報が伝えた。

同船は、ハルビン工程大学スマート科学・工程学院の科学研究チームが、学外の複数の業界有力機関・学内の複数の船舶・海洋関連の大学と協力し独自に研究開発したもので、3年間の建造を経て完成した。全長は25m、排水量は100t。船舶全体、動力、電力、推進、ナビゲーション、操作、船岸などの一体化システムの信頼性の高い設計を実現した。

「イルカ1」は、高いIQを持ちイルカから名付けられ、非常に高い探知能力を備えている。チームの責任者で、ハルビン工程大学教授の夏桂華(シア・グイホア)氏は、「船には当大学が最新開発した中国初のパノラマ128ライン・2カイリレーザーレーダー、360度パノラマ赤外線視覚システム、360度高視距パノラマ可視光視覚システム、音声信号自動識別などの多くのスマート感知設備を搭載している。2カイリの距離内で水面以上の0.5メートルの微小目標を正確に探知し、船内の固体化レーダーや波浪観測設備などの通信・誘導設備を集積し、船舶航行状況スマート感知システムを構築した」と述べた。

探知能力が高まったが、相互干渉を回避しながら連携するためにはどのようにすればいいか。チームはマルチソース情報融合・協同探査技術を確立し、全天候型で全方位的な航行環境変化の三次元再構築デジタル化シーンの船舶への提供を実現した。これにより船舶は雨、霧、暗い夜などの不利な条件下でも安全に航行し、効率的に作業できる。

「イルカ1」は中国初の船舶デジタルツインシステムを搭載し、船舶デジタルモデリング、モデルの世代交代、リアル・バーチャルリアルタイムインタラクション、オンライン・オフライン共生、船岸鏡像などの船舶デジタルツイン技術システムを初めて構築した。操作者は遠く離れたハルビンスマート船遠隔操作センターで遠隔操作を行うとともに、船舶のエンジンシステム、推進システム、測位システムなどのメンテナンス・点検をリアルタイムで正確に行える。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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