列車内がエアコンで「極寒」に、シートカバーにくるまる人続出―中国

Record China    2023年7月1日(土) 17時0分

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列車内があまりに寒く乗客がシートカバーにくるまって過ごしている映像が物議を醸している。

列車内があまりに寒く乗客がシートカバーにくるまって過ごしている映像が物議を醸している。中国メディアの極目新聞が30日付で伝えた。

先日、安徽省池州市を走る長距離列車の車内で撮影された動画が注目された。乗客の多くが座席にかぶせられたシートカバーをはがし、それにくるまって横になっている様子が映っている。撮影した汪(ワン)さんによると、時間は午前3時ごろ。列車に乗り込むと多くの乗客がこのようにして暖を取っている様子を目にしたそうで、「車内はエアコンでかなり冷えていて、たぶん20度くらいだった。乗務員は乗客のことを考えていないのだろう」と語った。

この動画には1万以上のコメントが集まり、「夏の列車はエアコンが効きすぎていることがよくあるから、必ず上着を持って行く」「シートカバーにくるまっているのは旅行の経験があまりない人たち」という声が多い一方、「1人や2人が寒いというなら体感の違いだが、これだけ多くの人が寒がっているのは明らかに問題。乗務員は車内の見回りで把握しているはずなのに対応しないのか」との疑問の声が出た。

記事は、北京日報の6月7日付記事を引用。車内には温度センサーが設置されており、それに基づいてリアルタイムで温度調整が行われると説明。夏季のエアコンの温度は通常22~26度に設定され、車内温度がそれより高い場合は稼働し、低い場合は停止する仕組みになっていると伝えた。また、運行中は乗務員がモニターで全車両の温度を確認し、本部では分析員が既定の数値内に収まっているかを監視しているとした。

記事は、夏の車内は暑く感じる人と寒く感じる人で意見が分かれることから、一部地域の地下鉄では「強冷房」「弱冷房」など車両によって設定温度を変えていると説明。今回の動画のような状況について、中国共産主義青年団の機関紙・中国青年報が「鉄道運営会社はより人間的な方法で温度調節を行い、旅客輸送サービスの質を高める必要がある。夜間は温度が下げ過ぎないようにしたり、一部の地下鉄を参考に『強冷房』『弱冷房』を分けたりすべきだ」と指摘したことを伝えた。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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