5Gから5.5Gは必然の道、多くのビジネスチャンスが創出される―ファーウェイ孟晩舟氏

Record China    2023年6月29日(木) 9時30分

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ファーウェイの孟晩舟副会長は28日、上海市内で始まったモバイルワールドコングレスでの基調講演で、5Gや5.5Gの技術面の進歩は出発点にすぎず、より重要なことは実用化や商用化における革新と論じた。

華為技術(ファーウェイ)の最高財務責任者(CFO)と輪番会長を兼任する孟晩舟副会長は28日、上海市内で始まったモバイルワールドコングレス(移動通信世界大会、MWC)で基調講演を行い、「5Gはまさに変革の鍵となる時期にある」と述べた。孟副会長は、5Gが5.5Gに発展するのは必然の道と主張した。また、技術面で進歩することは出発点にすぎず、より重要なことは実用化や商用化における革新と主張した。

2023年は5Gの商用化が実現して4年目だ。中国は2022年時点で5Gユーザーが5億6100万人に達した。5G携帯電話が携帯電話の出荷全体に占める割合は78.8%だ。孟副会長は、世界における5G利用者は2030年には50億人に達し、モバイル産業のGDPに対する貢献は6兆ドルになるとの見通しを紹介した。

個人利用者にとって、5Gによりさまざまな「新たな体験」がもたらされた。孟副会長は、産業が5Gをさらに活用するためには「系統的」な発想と推進が必要と主張した。孟副会長は、技術的な個々の進歩は、成功の土台であっても、全てではないと論じ、より重要なことはむしろ、状況と必要性に応じて、適切な技術を組み合わせるシステム工学の手法を使って、全体のレベルを押し上げていくことと強調した。


さらに具体的には、まず第1点として状況の特徴に応じてプロジェクトを体系的に進めること。次に、状況に踏み込んで弱点を理解すること。この点においても、体系的な考え方が必要だ。さらに顧客、開発者、同業者、パートナーなどの川上・川下と連携し、研究開発、調達、供給、マーケティングの全サイクルを注視せねばならない。そして、モデリングと解法の創出と最適化、ツールと方法を掌握せねばならない。重要なことは、これらの過程を通じて、5Gビジネスの持続的成功を実現することという。

孟副会長は、「特に重要なのは、技術の統合と変革を管理するシステム的な能力」と強調した。「デジタル化やスマート化でより重要なことは管理の変革だ」、「組織の人、事物、論理を再構築し、先見性に富む開放的な管理の発想で、未来の試練に対応する必要がある」と論じた。

孟副会長は、5Gが5.5Gに発展するのは必然の道と主張した。5.5Gネットワークについては、下りが10Gbps、上りは1 Gbpsで、1000億個の機器が接続される内在的スマート型のネットワークの特徴がすでに明確になっていると説明し、5Gが5.5Gに進化すれば、人のつながり、モノのつながり、感知、ハイエンド製造などによりよく適合することで、多くのビジネスチャンスが創出されるとの予想を示した。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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