台湾で複数の「人権派人士」などにセクハラ疑惑、MeTooに注目集まる

Record China    2023年6月25日(日) 15時30分

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台湾では、大陸系の「人権派人士」などのセクシャルハラスメント(性的嫌がらせ)に対する疑惑が注目されている。加害者が公開謝罪をしたが、被害者側が「全く不十分」と反発する事例も発生した。

台湾では、大陸系の「人権派人士」などのセクシャルハラスメント(性的嫌がらせ)に対する疑惑が注目されている。加害者が公開謝罪をしたが、被害者側が「全く不十分」と反発する事例も発生した。

中国大陸出身で、米国で「人権派弁護士」として活動してきた滕彪氏は21日、ツイッターを通じて「ある台湾人女性に、不適切な言動をした」とする謝罪文を発表した。

滕氏によると、被害を与えた女性はメディア関係者で、滕氏は2016年にインドのダラムサラで開催された会議に出席された際に、ホテルの部屋で「非礼な行為」をしたという。滕氏はまた、同女性に対して個人的な謝罪はしていたと説明した。

滕彪氏

同女性は匿名を条件に取材に応じて、滕氏の謝罪は全く不十分と述べた。女性の説明によると、滕氏の行為は「セクハラ」の範疇には収まらず、強姦未遂だった。必死に抵抗して何とか逃げることができたという。

滕氏に対しては、長年にわたり謝罪を要求してきたが、台湾で最近になりセクハラを告発する「MeToo」の動きが注目されるようになり、滕氏が謝罪文の公表に応じる意向を示した。ただし、事前に見せられた謝罪文に「強姦未遂」の語を追加するよう求めたが、滕氏は応じずに、同女性の要求には合致しない謝罪文を発表したという。

滕氏は謝罪文の中で、自分の行為を「非常に不器用な求愛だった」と説明し、相手と自分の気持ちは一致していなかったとして「受け入れられるものでも、許されるものでもなかった」と説明した。滕氏はその後、メディアに対して「強姦未遂の容疑が根拠のない強力な証拠」があると述べたが、その後も「証拠」は示していない。滕氏はまた、謝罪文を発表した後に2つの人権団体での職務を辞任した。

「人権派」あるいは「民主派」とされる人物には、他にも告発の事例がある。1989年に発生した「天安門」事件の学生側の主要指導者だった王丹氏は最近になり、台湾人男性から「20歳だった2014年にニューヨーク市内のホテルでキスを強要され強姦されそうになった」と告発された。王氏はツイッターを通じて、法的な方法で同件の真相を探ると表明した。

また、台湾在住の中国大陸出身の亡命作家の貝嶺氏も、台湾出身作家の簡莉穎氏から、「大学生時代にセクハラをされた」と告発された。貝氏は「完全な作り話だ」として、「自分の名誉を守る法律上の権利を保持する」と表明した。

また、与党・民主進歩党(民進党)では党内セクハラの告発が4件続いた。蔡英文総統は統一地方選の敗北の責任を取って2022年11月に同党主席(党首)を辞任しているが、2日になりフェイスブックを通じて、「私には、前任の党主席として責任がある。被害を受けた友と社会大衆に対して、深くお詫びする」と表明した。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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