香港国際空港で24日未明、離陸のため滑走していた旅客機が突然に停止し、直後に機内に大音響がとどろいた。乗客ら搭乗者らは緊急脱出したが、「爆発だ」とパニックが広がった。同事故では脱出の際に11人が負傷した。

事故を起こしたのはキャセイパシフィック航空CX880便で、米ロサンゼルスに向かう予定だった。同機には乗客293人と乗務員17人が搭乗していた。離陸に向け滑走を開始した直後の24日午前0時5分に、操縦室に異常発生の警報が示されたために停止した。その直後に機内に大音響がとどろいた。

すぐに機外に向けて緊急脱出スライドが展開された。乗客によるット投稿からは「爆発したようだ」、「次の瞬間に爆発するのではと思った」などと、パニックが発生した様子が見て取れる。機内では「GO！GO！GO！」という叫び声も出たという。

緊急脱出スライドの使用については、「全員が一斉に前に進み始めた」、「足元は見えなかった。（滑り降りる際に）焦げ臭いにおいがした」、「申し訳ないことだが、先に滑り降りた男性を踏みつけてしまった」などの投稿がある。乗客らは状況がよく分からない状態で緊急脱出スライドを使い、滑り降りた先で人がぶつかって重なる状況が発生したと見られる。

同事故では11人が負傷して病院に搬送された。緊急脱出スライドで脱出した際の負傷とされる。脱出した直後に家族に電話をして泣いていた人や、子どもを抱きしめて、泣きながら「ごめんね」と言い続けていた母親と見られる女性、泣きながら事故を報告する動画を撮影していた人もいたという。

同機は車輪が破裂したと見られている。（翻訳・編集/如月隼人）

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— 中国動画 (@RC00547555) June 24, 2023