2014年7月23日、中国の国防大学戦略研究所の所長である金一南（ジン・イーナン）中国軍少将は、日本人は歴史的に中国からさまざまなことを学んだが、中国の兵法だけは学ばなかったとする記事を中国国防報に寄稿した。

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記事は、衣服や茶道、囲碁など、日本は中国からあらゆる物事を学んだが、中国の兵法は狡猾さを本質としているとし、「孫子の兵法」の思想も人の恐怖心を突くものだとして、その核心を「惧（恐れ）」だと理解したが、それでは「勝（勝利）」を得る姿勢を説く孫子の兵法を十分理解できていないと指摘した。

一方、米国では「孫子の兵法」は軍関連の教育機関で広く研究され、孫子を学ぶ授業も開講されており、中国に行ったこともない多数の士官が「孫子の兵法」を議論し合っている。米国国防大学では米国憲法やクラウゼヴィッツの「戦争論」とともに「孫子の兵法」が必読の書として扱われており、現代のデジタル情報戦でもその教えが生かされているという。（翻訳・編集/岡田）