警察の事情聴取を受けていた女性が突然死=体に複数の傷、録画「なし」など不審な点―中国

Record China    2023年6月21日(水) 0時0分

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中国・湖南省張家界市慈利県で警察の事情聴取を受けていた女性が死亡する事件があった。女性の娘は警察に不信感を抱いている。

中国・湖南省張家界市慈利県で警察の事情聴取を受けていた女性が死亡する事件があった。女性の娘は警察に不信感を抱いている。中国メディアの環球網が20日付で伝えた。

警察の発表によると、今月14日、売春あっせんなどの容疑で同県の警察署に出頭し事情聴取を受けていた56歳の女性が、トイレに行く途中で突然倒れた。女性は病院に緊急搬送されたものの死亡が確認された。

女性の娘によると、女性は午前10時に警察署を訪れた。同日午後4時過ぎに娘のもとに警察から病院に向かうよう連絡があり、到着した時にはすでに女性には生命反応がなかったという。

娘は「母親の体には複数の傷があった」とし、警察による事情聴取の過程を疑問視。聴取中の録画や録音資料の開示を警察に求めたが、「ない」と返答された。

地元メディアが19日、現地公安当局に取材したところ、同県広報部に連絡するよう指示された。広報部担当者は「現在調査中で、結果が出たら公表する」と説明した。

そして20日、同県の合同調査チームは事件に関する通知を発表。「病院の診断の結果、女性は心拍数異常による突然死だった」とし、同県の委員会や検察院が調査と事後処理を進めていると説明、「関係者に規律違反・違法行為があったことが判明した場合、厳正に対応する」とした。

中国のネットユーザーからは「聴取するのに録画もしないだって?」「警察署に監視カメラもないのか?取調室のカメラは壊れていたとでも?」「警察署内にカメラがないとかあり得ない。映像は必ずある」「聴取する際に録画は必須のはず。映像資料を公開しないのなら大問題。遺族が徹底的に争うことを支持する」といった声が上がった。

中には「権威ある機関に司法解剖を依頼した方がいい」というコメントがあったが、これには「(警察も司法解剖する機関も)トップは同じだよ」との返信が付いている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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