中国江西省の「指鼠為鴨」事件、政府当局の信頼性疑問視―独メディア

Record China    2023年6月18日(日) 17時0分

拡大

中国江西省の「指鼠為鴨」事件について、独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは17日、「中国政府当局の信頼性が疑問視されている」とする記事を掲載した。写真は江西工業職業技術学院。

(1 / 3 枚)

中国江西省の「指鼠為鴨」事件について、独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは17日、「中国政府当局の信頼性が疑問視されている」とする記事を掲載した。

その他の写真

記事によると、江西工業職業技術学院の学生が1日、学食の料理にネズミの頭とみられる異物が混入していたと告発する動画を投稿した。


動画が物議を醸したことを受け、学校は3日に声明を出し、南昌市高新区の市場監督管理当局の初期調査の結果、ネズミの頭ではなくアヒルの首だったことが確認されたとし、動画を投稿した学生もそれに納得したなどと説明した。

しかし、動画には歯のようなものが映っていたことなどから、SNS上では学校と市場監督管理当局の説明を信じず、四字熟語「指鹿為馬(鹿を指して馬と成す=間違いを認めず、強引に押し通す)」の一部を変えた「指鼠為鴨」というワードがトレンド入りした。

省の教育庁、公安庁、国有資産監督管理委員会、市場監督管理局による合同調査チームは10日、江西工業職業技術学院「6・1」食品安全事件について調査を開始し、17日に調査結果を公表した。

それによると、ネズミの頭とみられる異物は学食職員が廃棄していたため、厨房の映像や食材の仕入れリストを調べ、学食の責任者や料理人、当事者の学生や周囲にいた学生らに聞き取りを行った結果、異物はアヒルの首ではないと判定し、権威ある動物専門家が当事者の学生が現場で撮影した写真や映像を鑑定した結果、異物はネズミなどのげっ歯動物の頭部であると判定した。

江西工業職業技術学院

さらに、南昌市高新区市場監督管理局昌東分局と江西工業職業技術学院は調査や採証を真剣に行わず、「異物はアヒルの首」と結論付けたのは間違いだったとも指摘し、「食品安全法」とその実施条例に基づき、南昌市市場監督管理局が学食の食品経営許可証を無効にし、企業と法定代表者に対し行政処罰を行うこと、江西工業職業技術学院と南昌市高新区市場監督管理局昌東分局およびそれぞれの責任者に対し法律規定に基づいて厳しく処分することを明らかにした。

これを受け、SNS上では「単に食品衛生の問題ではなく、(当局の)信頼性や仕事ぶりに関わる大きな問題だ」「われわれはこの社会をまだ信頼できるかどうかの問題だ」などの声が上がったという。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携