「長征2号D」、中国新記録となる41基の衛星同時打ち上げ

人民網日本語版    2023年6月17日(土) 6時40分

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キャリアロケット「長征2号D遥88」が15日午後1時30分、太原衛星発射センターで「吉林1号高分06A星」などの41基の衛星を正確に予定の軌道に投入し、打ち上げ任務が無事成功した。

キャリアロケット「長征2号D遥88」が15日午後1時30分、太原衛星発射センターで「吉林1号高分06A星」などの41基の衛星を正確に予定の軌道に投入し、打ち上げ任務が無事成功した。41基の衛星同時打ち上げは、中国の1回の衛星打ち上げの最多記録を更新した。人民政協網が伝えた。

■41人の「乗客」に快適な飛行体験を提供

今回の任務を遂行した長征2号Dは、中国航天科技集団有限公司上海航天技術研究院(第八研究院)が開発を担当した常温液体2段キャリアロケットで、太陽同期軌道への打ち上げ能力は1.3トンにのぼる(高度700キロメートル)。

衛星の数が多いほど、切り離された後に軌道上で衝突するリスクが大きくなる。今回の41基の「目的地」が一致しているから、「乗客」の安全で順調な「降車」を保証し、予定の分離方向と速度に基づき正確に軌道に投入することが、今回の任務を無事成功させる鍵となった。

「降車」中の混雑と衝突を回避するため、開発チームは巧みに「降車プラン」を設計し、衛星が次々と秩序正しく切り離されるようにした。 全体設計チームは筒状マルチ衛星アダプタの38基の衛星を1層ごとに1組とし、計6組に分けた。その下方のサポートモジュールの3基を7組目とした。衛星は組別で次々と切り離された。また今回のロケットには10本の逆推進ロケットが搭載された。逆推進ロケットにより各組の距離を広げ、切り離しの安全性を保証した。

今回打ち上げられた「吉林1号高分06A星」など41基の衛星は、長光衛星技術股份有限公司が開発したもので、高空間分解能の地球観測リモートセンシング映像を取得し、利用者に業態分析や地域調査などのリモートセンシング情報サービスを提供すると同時に、国土資源、鉱産物開発、スマートシティ建設などの業界にリモートセンシングデータサービスを提供する。

今回は長征2号Dの76回目の打ち上げで、第八研究院が開発を担当する長征シリーズキャリアロケットの187回目となる打ち上げ、そして長征シリーズキャリアロケットの476回目の打ち上げでもある。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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