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2007年7月2日から予定されている、台湾・呂副総統の中南米三カ国訪問に対し、パナマが難色を示していることが明らかとなった。コスタリカとの国交断絶以来、台湾の外交は厳しい状況が続いている。
2007年6月23日、新華ネットは、同月7日にコスタリカと国交を断絶して以来、台湾の外交は非常に困難な局面に至っていると報道した。この報道の背景には、来月7月2日から予定されている台湾・呂秀蓮副総統のパナマなど中南米三カ国訪問に対し、パナマが難色を示したため、急きょグアテマラへ変更したといういきさつがある。
台湾の「中国時報」によると、アメリカは基本的に、呂副総統がアメリカ国内を経由することに同意を示しており、西海岸の各都市を経由することを歓迎しているという。しかし台湾の関係閣僚は、「呂副総統は、アメリカを経由する際、サンフランシスコやロサンゼルスの華僑や台湾出身者との交流を期待しているが、この件についてアメリカは触れていない」と不満を洩らしている。
今回の呂副総統の訪問スケジュールは、当初の予定から大幅に変更されたもよう。コスタリカとの外交断絶後、ニカラグアやパナマとの関係は、台湾の外交上極めて重要とみなされており、台湾側では今回の訪問を機に、パナマとの関係を深めたいと望んでいたようだ。しかし、パナマ側の予想外の反応に、台湾の国際的な立場は厳しいものとなっている。(編集/WM)
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