国営テレビがドラマのアテレコ横行を批判、吹き替え率の高い俳優8人は…―中国

anomado    2023年6月14日(水) 9時20分

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11日、新浪網は、中国中央テレビが中国ドラマで盛んにアテレコが用いられている風潮を批判したと報じた。

2023年6月11日、新浪網は、中国中央テレビ(CCTV)が中国ドラマで盛んにアテレコが用いられている風潮を批判したと報じた。

記事は、CCTV文化・娯楽チャンネルの微博アカウントが10日に評論を発表し、現在多くの俳優がドラマや映画でオリジナルの声を使わず、声優によるセリフに吹き替えるアテレコが横行しており、その原因が俳優の技術不足にあると指摘したことを紹介。「セリフは役者の基本技術であるはずなのに、今やアテレコを使わないことが『売り』にされ、ファンたちが『推し俳優』を自慢する際のキーワードに成り下がっている」と論じ、「演員」(俳優)から「口」を取った「演貝」の横行を防ぐよう呼びかけていることを伝えた。

その上で、現在ネット上ではネットユーザーらによって「セリフ回しが下手で、アテレコを使わざるを得ない」俳優が男女4人ずつ計8人取り沙汰されていると紹介。男性俳優ではアレン・レン(任嘉倫)、チョン・イー成毅)、シュー・カイ許凱)、ワン・ホーディー(王鶴棣)が挙がったとし、「彼らの多くは演劇を専門に学ばず、オーディション番組で勝ち抜いて芸能界入りしているという共通点を持ち、出演している古装劇のほとんどが他人によるアテレコだ。本人によるアテレコもできないのは、みんな忙し過ぎて収録する時間がないのと、セリフが下手だからだ」といった内容の評価を下した。

また、女性陣からはリウ・シーシー劉詩詩)、ディリラバ(迪麗熱巴)、ジュー・ジンイー(鞠婧禕)、ティファニー・タン(唐嫣)の4人が選ばれているとし、リウ・シーシーについては「デビューから19年がたち、しかも北京舞踏学院出身であるにもかかわらず、出演した古装劇は全て他人がアフレコしているというから驚きだ」と評価。上海戯劇学院を卒業したディリラバも古装劇6作品全てが他人によるアテレコだとし「ヤン・ズー(楊紫)が多くの作品で自分の声を当てているのとは対照的だ」と断じた。また、ジュー・ジンイーについては「アイドルグループ出身であり、ドラマに出ながら演技を学んでいる最中」とし、ティファニー・タンも北京中央戯劇学院出身ながら古装劇5作品全てでアテレコが採用されたと伝えた。

記事はさらに、ティファニー・タンが主演した「王女未央-BIOU-」は出演者全員がアテレコであること、リウ・シーシー、ディリラバの2人は現代劇ではアテレコが使われていないことにも言及。「古装劇でアテレコを起用するのが当たり前の状況になっているのは、必ずしも俳優のセリフが下手だからというわけではなく、声優の仕事を増やすためという別の理由がありそうだ」との見解を示している。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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