シャオ・ジャン主演作もランクイン、2023年上半期中国ドラマ視聴率TOP10―台湾メディア

anomado    2023年6月8日(木) 8時30分

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5日、台湾メディアの「BEAUTY」は、2023年上半期の中国ドラマのTV視聴率TOP10を紹介した。写真は「夢中的那片海」。

2023年6月5日、台湾のエンタメ・美容サイト「BEAUTY」は、ネット配信のドラマが増加する現在でも、俳優シャオ・ジャン(肖戦)主演の「夢中的那片海」のようにテレビで放映されるドラマ作品について、好評の基準とされる「テレビ視聴率1%超え」を果たした10作品を紹介した。

10位は、シャオ・ジャンと女優リー・チン(李沁)主演の「夢中的那片海」で、平均視聴率は1.461%だった。同作は1970年代の北京の若者たちを主人公に、浮き沈みする運命や挫折、別れなどを描く青春群像劇で、共演5作目となるシャオ・ジャンとリー・チンの演技や、トロリーバスや自転車、鉄サビの多い窓枠、砂ぼこりの舞う道など当時の風情を丁寧に再現した細やかさが好評だった。

9位は、ワン・オウ(王鷗)、ハオ・レイ(●蕾、●は赤へんにおおざと)、タン・イーシン(唐芸●、●は日へんに斤)主演の「熟年」で、平均視聴率は1.470%だった。同作はホームドラマで、実力派のキャスト陣をそろえ、老衰や中年の危機、嫁姑問題や遺産相続のトラブルなどを描いたシーンが共感を呼んだ。特にこれまでトレンディドラマの出演が多かったタン・イーシンの演技を評価する声が多かった。

「熟年」

8位は、マオ・シャオトン(毛暁彤)、チャン・リー(張儷)主演の「心想事成」で、平均視聴率は1.578%だった。同作は北京に住む向上心の強い姉と天真らんまんな妹が、自由と平穏の中で、心の声に従い幸せな生活を追い求める様子を描く現代劇。主役の2人の演技や、妹と恋人とのロマンスの演技も好評だったが、北京生活のリアルさを売りにしているにもかかわらず、ネット上では「主役の家族たちが四合院に住んでいる時点で、生活環境が裕福なはずなので、一般人とはいえない」など、シナリオや設定にリアルさが感じられない点を指摘されている。

「心想事成」

7位は、ハン・ドンジュン(韓東君)、レイザ(熱依扎)、チェン・ヤオ(陳瑶)主演の「情満九道彎」で、平均視聴率は1.600%だった。同作は北京の胡同(フートン、北京特有の昔ながらの路地)で育った男女が、改革開放の40年とともに愛情や挫折を乗り越えて奮闘し成長していく様子を描いている。劇中の雰囲気やキャスト陣は好評だったが、ネット上ではシナリオについて「筋が通らない」「キャラクターの描き方がワンパターンで、ストーリーもベタ過ぎる」「キャスト陣の良さを生かし切れていない」などの指摘があった。

「情満九道彎」

6位は、チャン・イー張譯)、チェン・ユイスー(陳雨●、●は金へんに思)主演の「他是誰」で、平均視聴率は1.603%だった。同作は、1988年に発生した連続殺人事件の捜査中に仲間を殺された刑事が、その8年後に再び連続殺人事件と仲間を殺した犯人を追うサスペンス作品だったが、ネット上では「最初から前半部の数回までは真面目に捜査していたのに、後半に入ってからテコ入れされたのか、ラブストーリーが入ってきて、事件の伏線も未回収になった」という指摘が多かった。

「他是誰」

5位は、チャン・ジアイー(張嘉益)、リウ・タオ(劉涛)主演の「破暁東方」で、平均視聴率は1.625%だった。同作は第2次国共内戦後の上海と人民解放軍の一年を描いた「革命劇」で、2022年末から23年1月中旬まで年またぎで放映された。

「破暁東方」

4位は、タン・ソンユン(譚松韻)、ワン・カイ(王凱)主演の「向風而行」で、平均視聴率は1.887%だった。同作は、航空業界を題材とする現代劇で、会社の経営戦略による異動で翻弄(ほんろう)されながらも成長していくパイロットたちを描いているが、ネット上では作中で飛行部副部長を演じるワン・カイの制服姿や、ヒロインを演じるタン・ソンユンとの共演による化学反応が高評価だった。

「向風而行」

3位は、チェン・シャオ(陳暁)、リー・チン主演の「人生之路」で、平均視聴率は2.162%だった。同作は早世した作家・ルー・ヤオ(路遙)の小説「人生」を映像化した作品で、改革開放期の中国内陸部の高原の町と農村を舞台に、青年の挫折や野望、恋愛を描いている。主役を演じた俳優2人は、時代劇の衣装姿の方が有名だったが、同作では黒く小麦色に日焼けしたメイクなどで、それまでのイメージを覆す努力で農村出身者を演じ、ネット上では高評価を得た。一方で「ドラマの為にアレンジした内容が多く、原作の良さが失われている」という批判もあった。

「人生之路」

2位は、リー・シャオラン(李小冉)、リー・ナイウェン(李乃文)主演の「我們的日子」で、平均視聴率は2.215%だった。同作は20世紀の80年代から21世紀に至る約30年間で、工場労働者の住宅に住む3つの家庭に起こった様々な出来事や葛藤を描く人情劇で、高い評価を得ていたが、ネット上でセリフのパクリ疑惑の指摘があり、炎上した影響で評価は急降下したという。

「我們的日子」

1位は、チャン・イー、チャン・ソンウェン(張頌文)主演の「狂飆」で、平均視聴率は2.501%だった。今年1月に国営テレビ・中央電視台(CCTV)と愛奇芸(iQIYI)で放送・配信された同作は、チャン・イーが演じる刑事とチャン・ソンウェンが演じる闇社会のトップとの20年に及ぶ闘争を描いたクライムサスペンスで、愛奇芸での再生回数はすでに80億回を突破し、同サイトが13年前にサービスを開始して以来、収益と影響力が最大の人気作となっている。記事は「これまで好評だった時代劇や甘いロマンスものの題材ではなく、出演者も有名なスターではなかったにもかかわらず、通常1%を超えれば高評価の視聴率を2.5%も取るなど、配信での高評価をそのまま反映した好成績を記録している。上半期の中国ドラマのチャンピオンは揺るがないだろう」と評した。(翻訳・編集/原邦之

「狂飆」

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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