1300人以上が死傷、インドの鉄道が抱える問題点―独メディア

Record China    2023年6月7日(水) 6時0分

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5日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、インドで死傷者1300人を超える鉄道事故が発生した背景について考察する記事を掲載した。

2023年6月5日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、インドで死傷者1300人を超える鉄道事故が発生した背景について考察する記事を掲載した。

記事は、インド東部オディシャ(オリッサ)州で2日夜に3本の列車が衝突する事故が発生して275人が死亡、1100人以上が負傷する過去数十年で最悪の列車になったと紹介。インド中央調査局が4日に発表した初歩的な調査結果では、列車の運行状況を制御して衝突を防ぐ電子インターロックシステムが干渉を受けて機能しなくなったことが事故の根本原因だとの見解が示されたと伝えた。

そして、世界で最も大きく、かつ繁雑な鉄道ネットワークを持つインドで起きた大規模な鉄道事故は、改めて同国の鉄道インフラの安全問題を注目させる結果になったとし、過去にも1999年西ベンガル州で2本の列車が衝突して285人が死亡、2010年には同州で客車が貨物列車と衝突して145人が死亡、16年には客車が脱線して160人が死亡する事故が起きていると紹介した。

その上で、今回の事故について専門家らからは老朽化したインフラ、鉄道インフラを維持、更新するための資金不足といった点が挙げられていると指摘。17年〜21年(19年を除く)に同国内で発生した鉄道事故217件のうち、163件がレールのメンテナンス不足による脱線が原因であり、資金の不足とともに人材不足も深刻化していると伝えた。

記事は、モディ政権が鉄道の高速化、自動化による鉄道の現代化を推し進め、24年までには100%電化を目指す目標を掲げていることに言及した上で、経済アナリストからは「もしモディ政権が鉄道ネットワークの現代化や拡充に一層力を入れた場合には資本の支出が空前規模の増加を見せることになるが、安全に対する投資がこれに伴って増えるかどうかが不透明」との見方が示されているとした。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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