日本を抜き自動車輸出世界一となった中国、足りない点はどこ?―中国メディア

Record China    2023年6月7日(水) 8時0分

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1日、中国メディアZAKERは、日本を抜いて世界一の自動車輸出大国となった中国に足りていない点について考察する文章を掲載した。

2023年6月1日、中国メディアZAKERは、日本を抜いて世界一の自動車輸出大国となった中国に足りていない点について考察する文章を掲載した。

文章は、今年1〜3月期の中国の自動車輸出量が日本を上回り、初めて世界一の輸出国になったと紹介。業界内では今年には年間の輸出量でも世界一に上り詰めるとの予測が広がっているとした。一方で、中国の自動車輸出の成長ぶりを見ると同時に、そこに不足している点についても見ておく必要があると伝えた。

まず1点目の問題として、中国の自動車輸出がまだ初期段階にあり、世界の主要生産国における自動車輸出量が自動車生産量の35〜50%を占めているのに対し、中国は22年時点でわずか11%と低いことを指摘。また、日本や韓国などの自動車企業は早い時期から現地化戦略を展開して世界各地に工場を設け、現地生産を進めており、この点において中国はまだ追いついていないとした。

そして、世界の自動車産業競争は長期的な戦いであり、日本や韓国も世界市場における現在の地位を築き上げるまでに30年近い時間を費やしているのだと指摘するとともに、短期間で局面を大きく転換させることは絶対に不可能だと論じている。

2点目に挙げたのは、中国の自動車ブランドの欧米における認知度が低いことだ。22年の1年間に欧州で最も売れた中国の新エネルギー車ブランドはBYDや中国の新興ブランドではなく、英国ブランドを上海汽車が買収した「上汽名爵(MG)」だったと指摘。「MG」ブランドは今なお英国本土やオーストラリア、インドなど英連邦諸国において根強い人気を持っているとした上で「わが国の新エネ車が欧州に進出する上での最も大きな障壁は、市場の中国ブランドに対する認知度であることが見て取れる」と評した。

文章は、中国自動車工業協会の柳燕(リウ・イエン)副秘書長が「ここ数年、中国の自動車輸出は勢いが盛んだが、海外ではなおも『安かろう悪かろうのパクリ品』という固定観念が根深く残っている」との見解を示したことを紹介。「自動車輸出、特に新エネ車輸出において、ブランドづくりは長期的なプロセスなのである」とした。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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