ミルクティー店でコーヒーを買う若者、買っているのは何か?―中国

人民網日本語版    2023年6月2日(金) 12時30分

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中国では近頃、競うようにコーヒー商品を打ち出すミルクティーブランドがますます多くなっている。

中国では近頃、競うようにコーヒー商品を打ち出すミルクティーブランドがますます多くなっている。

ミルクティー好きの銘雅さんは、「自分の中では古茗は純粋なミルクティーブランドというイメージだったので、今年になってこんなにたくさんの目新しいフレーバーのコーヒーを売り出すなんて思いもしなかった。古茗が販売するのは主にラテとアメリカンコーヒー。ちょっと見ただけでは店を間違ったのかと思うほどだ。ミルクティーを買うつもりだったのが、アボカドココナツラテを手にして店を出ることになった」と話した。

今年になって各大手ミルクティーブランドが発売したコーヒーは、「フルーツを組み合わせたコーヒー」がメインのコンセプトだ。中でも「滬上阿姨」は最近、独自のコーヒー商品ライン「滬珈(JENNY COFFEE)」を展開している。公式アカウントの説明によると、このブランドは新鮮な果物とコーヒーの融合を中心に、フルーツコーヒー、クラシックコーヒー、スペシャリティーコーヒーの3ラインをそろえ、客単価は9~15元(約180~300円)前後という。古茗が最近発売した2種類のコーヒー新製品もフルーツコーヒーだ。

振り返れば、早くも2021年前後から多くのミルクティーブランドがコーヒー商品も販売するようになった。例えばトップブランドの奈雪的茶と喜茶も、当時大流行の「ココナツラテ」を早々と打ち出し、ラテやアメリカンなどの定番コーヒーは通年販売の商品になった。

ここ数年、中国市場ではコーヒーが徐々に「フルーツティー化」し、新しいティー飲料と新しいコーヒー飲料との境界線がますます曖昧になり、「ティーとコーヒーの一体化」は新コンセプトとして今や日増しに盛り上がりを見せている。

そしてティーとコーヒーの一体化を代表する商品の1つがフルーツコーヒーだ。

ここ数年、各大手ミルクティーブランドが「フルーツコーヒー」シリーズを中心に売り出しただけでなく、アボカド、ドリアン、メロン、ココナツ、スイカなどの果物フレーバーを組み合わせてコーヒー飲料ブームを巻き起こした。各大手コーヒーブランドもこうしたタイプの新商品を次々と試験的に打ち出してきた。例えば挪瓦珈琲はフルーツコーヒー「小馬果珈」をブランドの重点として商品を展開し、瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)はココナツラテ、マスカットラテ、スイカラテなどを相次いで打ち出し、M Standにはアイス・アプリコット・アメリカーノやアイス・グレープフルーツ・コーヒーソーダといったフルーツコーヒーの人気商品が少なくない。ティムホートンズも流行に乗って一連のフルーツコーヒーを売り出し、ケンタッキーも最近、搾りたて3種レモンのバブルアメリカーノなどのフルーツコーヒーを発売している。

ここからわかるのは、「フルーツコーヒー、特濃ミルク、ミルクティー化」といった、中国現地に合わせた改良後の「甘さ、フレッシュさ、香り」を兼ね備えた「オリジナルコーヒー」が今、「中国のコーヒー」の定義を書き換えつつあるということだ。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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