輸出好調の韓国防衛産業、人気の秘訣は…=韓国ネット「誇らしい」「こんな時代が来るなんて」

Record Korea    2023年5月31日(水) 11時0分

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30日、韓国メディア・韓国経済は「世界の兵器市場の中核を担う販売者に浮上した韓国防衛産業界の底力が注目を集めている」と伝えた。写真は韓国国防部Twitterより。

2023年5月30日、韓国メディア・韓国経済は「世界の兵器市場の中核を担う販売者に浮上した韓国防衛産業界の底力が注目を集めている」と伝えた。

記事によると、ロイター通信が29日、「世界最大の兵器取り引き国を目指す韓国の疾走」と出した記事を掲載し、韓国防衛産業界の成功の秘訣(ひけつ)を分析した。その中で、韓国とポーランドが昨年、FA-50戦闘機、K-2戦車、K-9自走砲、K-239ロケット砲システムなど20兆ウォン(約2兆1201億円)に達する購入契約を結んだことについて、「ウクライナ戦争後も、韓国の欧州兵器市場の征服に役立つことだろう」と評価している。

韓国防衛産業の人気理由については「迅速な納品」を挙げている。北朝鮮と対峙(たいじ)している韓国は生産ラインが常に活性化されており、生産から納品までに時間がかからない。また、軍と業者の関係が緊密で国内注文分を輸出に回すことが可能なことも大きいと指摘。こうした韓国の長所は「欧州の主要な兵器生産国であるドイツと比較すると、より際立つ」とし、ハンガリーが18年にドイツに注文した新型戦車44台が、いまだに1台も引き渡されていないことに言及している。一方、韓国の場合はポーランドと契約締結から数カ月で、K-2戦車10台、K-9戦車10台、K-9自走砲24台を納品したという。ポーランド政府関係者は「他国よりも迅速に兵器を提供するという韓国側の提案が、契約締結の主要な要因だった」と明かしている。

また記事は、「韓国政府と業者が兵器の販売にとどまらず、販売国に対し共同研究・生産を提案した戦略」も人気の秘訣の一つだとしている。韓国とポーランドは、ポーランドに輸出するK-2戦車820台のうち500台とK-9自走砲672台のうち300台を、26年から現地でライセンス生産することで合意している。韓国政府関係者は「欧州の顧客に、よりスムーズに兵器を供給するため、ポーランドで韓国の兵器を生産することを提案した」と話している。ハンファエアロスペースはインド、エジプト、トルコなどと技術共有契約を結んでいる。

韓国製兵器が北大西洋条約機構(NATO)と米国の兵器システムと互換される点も、重要なセールスポイントだという。K-9はNATO標準の155mm弾薬を使用している。また、韓国のFA-50軽攻撃機は韓国航空宇宙産業(KAI)がF-16戦闘機を生んだロッキードマーチンの協力を得て開発・製造したものであり、これを扱うことができれば、数時間の訓練でF-16にも適応できるという。

さらに、米中の対立が「米中どちらかを選択するより、韓国から兵器を購入すれば問題の素地がなくなる」という考えを呼び、韓国の兵器販売数増加をもたらしたとも分析している。韓国外交部の関係者は「アジア諸国は緊張の高潮を避けるため、韓国を魅力的なパートナーとみている」と話している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「韓国の防衛産業が世界中で猛威を振るう時代が来るなんて、誇らしい」「韓国防衛産業の躍進を期待しています」「韓国のパルリパルリ(早く早く)精神がいい時も結構多いんだよね」「半導体、自動車、科学、造船、鉄鋼、防衛産業、文化まで、できないことはない国だ」「クッポン(極端な愛国主義)は嫌いだけど、この記事を読んでたらそういう気分になってきた!」「すばらしいぞ、韓国!」など、喜びの声が殺到している。

また、「国全体がようやく三食きちんと食事できるようになった時代、1971年に未来を見据えて国防科学研究所を設立した朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領の眼力、その功績の大きさは否定的ない事実だ」「貧しかった時期にも自主国防、有備無患を唱えた朴正熙元大統領の偉大な夢が実現された」「北朝鮮と対峙している世界唯一の分断国家である韓国としては、防衛産業が発展するのは当然だ」などの声も寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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