中国開発の旅客機「C919」が初の商業飛行へ、29日上海-成都便のチケット発売

Record China    2023年5月28日(日) 6時0分

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中国東方航空が、中国が自主開発した旅客機であるC919(写真)による、29日の上海紅橋空港と成都天府空港を結ぶ便の航空券の販売を開始した。同機種にとっての初の商業飛行だ。

中国東方航空が、中国が自主開発した旅客機であるC919による、29日の上海紅橋空港と成都天府空港を結ぶ便の航空券の販売を開始した。同機種にとって初の商業飛行だ。

C919を開発したのは中国商用飛機(COMAC)で、客席数は168-190席だ。同機は、COMACが先に開発して2016年に商業飛行を開始した客席数が78-105席のARJ21よりも大型だ。C919はエアバスA320neoシリーズやボーイング737MAXと競合する機種で、客席を貫く通路が1本だけの「ナローボディー機」に分類される。世界的に見れば特段の大型旅客機ではないが、中国では「大型ジェット旅客機」に位置づけられている。

C919による29日の便は、午前8時10分に上海虹橋空港を出発し、午前11時20分に四川省の成都天府空港に到着する。航空券(エコノミークラス)の販売価格は、C919の機種名にあやかったのか919元(約1万8000円)だ。なお、同日に虹橋空港-天府空港の路線を運航する便の航空券の実勢価格は28日時点で、おおむね490-2800元(約9800-5600円)の範囲内だ。

中国東方航空は2022年12月9日に、航空会社として初めてC919を受領した。同社はこれまでに、C919を上海、北京、西安、昆明、広州、成都、深センなどを結ぶ主要路線に投入すると表明している。


同社は2021年3月の時点で、2023年末までにC919を計5機受領すると説明していた。その後は実際の運航状況と同社の航空路線の整備計画に基づき、新たな導入計画を策定するとした。李養民総経理(社長)は2023年5月25日に行った2022年の業績説明会で、C919の導入について「非常に自信を持っている」と述べた。

また、中国国際航空の馬崇賢董事長(会長)は、同社とCOMACは2010年の時点でC919機20機の購入で合意したと述べた。

COMACの張玉金氏副総経理は2023年1月12日の時点で、C919の受注数は1200機近くに達しており、C919の年産能力は5年以内に150機あるいはそれ以上に達する見通しと説明した。

2022年11月に開催された第14回中国国際航空宇宙博覧会(珠海航空ショー)では、中国のリース会社7社がCOMACと、C919機300機とARJ21機30機の売買契約を確定させた、同時点までにC919は28社から累計815機の注文を受けていたとされる。販売先は主に中国の航空会社とリース会社で、中国東方航空の以前の発表によると、C919の単価は6億5300万元(約131億円)だ。(翻訳・編集/如月隼人

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