2023年5月26日、中国メディアは、福建省の小学校で女性教師が誤ってぶつかった女子児童に対し足で蹴るなどの暴力を振るうトラブルがあったことを報じた。

報道によると、同省泉州市徳化県にある小学校で先日、授業間の休み時間に廊下にいた女子児童の手が、後ろから歩いてきた女性教師に当たった。現場の防犯カメラの映像には、児童が教師の接近に気づかないまま伸ばした手が教師に少し当たってしまう様子が映っていた。また、教師は片手に持ったスマートフォンを見ながら歩いており、前方に注意が行き届いていなかったようだ。

故意でもなく、少しぶつかってしまっただけであったにもかかわらず、教師は児童に対して激昂。児童の足を蹴ると、驚き怯えたように後ずさりする児童の服の襟を掴み、教室の中に押し入れた。

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— 中国動画 (@RC00547555) May 26, 2023

このトラブルは25日に現場の映像とともにネット上で拡散し、26日午前には同県教育局の関係者が「すでに注視しており、現在調査中」とコメントした。そして、新浪網が同日午後に伝えた内容によると、同局が声明を発表し、当事者の教師をけん責した上で解雇したことを明らかにしたという。声明は「当該教師は自らの行動の誤りを深く認識し、この児童とその保護者に謝罪を行った」としている。

この件について、中国のネットユーザーは「人の師として不適格。教員資格を取り消すべき」「そもそも子どもがたくさんいる廊下でスマホを見ながら歩いている時点で論外」「教師という職業を侮辱する行為だ」「高齢者だけじゃなく教師まで悪人になってしまった。社会はいったいどうしてしまったのか」「周りの子の反応を見てると、この教師の乱暴な行動は今回が初めてじゃないような気がする」といった感想を残している。（翻訳・編集/川尻）