韓国ヒョンデの中国常州工場、設立からわずか7年で閉鎖を検討=韓国ネット「未来が不透明」

Record Korea    2023年5月25日(木) 6時0分

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24日、韓国・ハンギョレは「現代自動車が中国内4カ所目の現地工場として常州市に建てた工場について、設立からわずか7年で閉鎖を検討している」と伝えた。

2023年5月24日、韓国・ハンギョレは「現代自動車(ヒョンデ)が中国内4カ所目の現地工場として常州市に建てた工場について、設立からわずか7年で閉鎖を検討している」と伝えた。

記事によると、現代自動車は起亜自動車(キア)と共に、16年に中国自動車市場のシェアを10%(179万台)まで引き上げ、中国内の工場を5カ所に増やした。しかし1カ所は売却し、4カ所は稼働を中断、もしくは稼働率を大幅に抑えた状態となっている。これについて記事は「現代自動車と起亜自動車の中国市場シェアが最近1%台に急落したため」とし、「現代自動車の穴を埋めているのは中国メーカーで、BYDは今年、中国市場で08年から販売台数トップの座を守ってきたフォルクスワーゲンを抑え1位となった」と説明している。

天津市にあるウィニ電子の工場も、かつては冷蔵庫や洗濯機など年間2000億ウォン(約210億円)台の製品が生産されていたが、今年2月に中国企業に売却された。ウィニ電子関係者は「不景気と消費心理の萎縮により在庫が急増し、生産が急減した。コロナ期間もほぼ生産しなかった」と話したという。

記事は「昨年5月から続く対中貿易赤字に中国進出企業の不振まで重なり、1992年8月の国交正常化から30年以上にわたり中国という『巨大市場』に頼って成長してきた韓国経済にも赤信号がともっている」とし、「韓国の不振が続く短期的理由は『輸出の大黒柱』である半導体の業績悪化だが、根本的な原因は韓国製品の競争力低下と、恐ろしいほど速い中国企業の追い上げの動きだ」と指摘している。「韓国の中国内生産基地」とまで呼ばれた天津市では、韓国企業の数が2010年代初めに2500ほどに達していたが、約10年で500ほどに減少したという。

さらに韓国製品の苦戦は自動車や電子製品だけにとどまらず、韓流ブームにより若者の間で人気を集めていた化粧品にも広がっている。韓国の大手化粧品メーカー「アモーレパシフィック」の低価格ブランド「イニスフリー」は、中国内店舗が19年に600カ所に達していたが、昨年末時点で64カ所に減少した。それでも販売不振を克服できず、今年前半に撤退するという。アモーレパシフィック関係者は「中国コスメの品質向上と販売増加が決定的な要因」と説明し、「まだ中国産の競争力が高くない高級化粧品市場で勝負する予定」と話したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「最近は韓国と中国の技術の差がさらになくなり、物によっては中国産の方が優れていることもある。そこに現政権の脱中国の動きが相まって、中国でビジネスをする企業は今後さらに大変になるだろう」「韓国に圧倒的な技術はほぼなく、すぐにでも追いつける分野ばかりだった。基礎科学はいまだ不十分で、トップレベルの学生がみんな医大を目指す現状では未来が不透明。理工系処遇の改善が急がれる」「早くインドに進出して第2の跳躍を実現し、アフリカを徐々に開拓する段階に入らないと」「結局、中国に行って技術を提供しただけになった」「中国に技術を売って稼ぐ産業スパイにもっと厳しい罰を与えるべきだ」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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