ゴージャスなライトアップ、香港に戻った天后誕

フライメディア    2023年5月22日(月) 17時30分

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香港は昔、漁業が盛んだったため、海や漁師の守り神といわれる天后を祭る廟が数多く存在している。

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香港は昔、漁業が盛んだったため、海や漁師の守り神といわれる天后を祭る廟が各地に数多く存在している。香港の人々が昔から大切にしている年中行事の一つが旧暦3月23日の天后誕だ。海の女神である天后の誕生日となるこの日、天后廟には地元の船員や住民が訪れる。感謝の祈りを捧げ、地域をあげて盛大な祝賀イベントを開催する。コロナ蔓延中の数年間は残念ながら中止されてきたが、今年5月12日に待ち望んだイベントが各地で盛大に再開された。

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今回ご紹介するのは九龍の下町として知られる油麻地天后誕の様子。今では市内中心部にある油麻地天后廟だが、もともとはこの辺りでも漁業が盛んだったのだろうか。この日、廟の入口には写真のようなカラフルで巨大な祝いの飾りが設置されていた。暗くなるとライトアップされ、ゴージャスだ。普段は夜に真っ暗になる廟の前のエリアとは打って変わった様子だ。

天后誕当日は朝から夜まで多くの儀式やイベントが行われ、平日にもかかわらず大勢の人が訪れた。廟では儀式の中でライオンダンスが行われた。広いとはいえない廟の内部で、頭上に渦巻き線香やライトが下がる中で行われるライオンダンスは、普段は見られない貴重なシーンといえる。


廟の入口には花炮が飾られていた。これは紙や竹で造られた大きな飾りで、天后誕には欠かせないものだそうだ。


廟内での儀式が一通り終わった後は、広場で市民に向けたイベントが行われていた。広場の一画には舞台が設置され、さまざまなパフォーマンスが行われた。こちらは広東オペラ。他にも中国武道や中国風の雑技、歌手のパフォーマンスもあり、昔の人々は年中行事の度にこういった舞台を楽しんでいたのだと想像できる。


また、舞台の回りには多くの屋台が並んでおり、訪れた人を楽しませていた。

草で造られた昔ながらの手作りのバッタの屋台

草や竹を織り畳んで作り上げた昆虫はまさに昔ながらの民間工芸。一つ一つ手作りされているため、入手するには30分ほど並ばなくてはならなかったが、暗くなるまで人が絶えることはなかった。


溶かしたキャンディーで字や動物をかたどる糖画の屋台や扇子に美しい文字を描く屋台など、多くの伝統的な屋台があり、いずれも大盛況。中央広場では祝い事に欠かせないライオンダンスのパフォーマンスが行われた。高いポールの上で踊るライオンは大迫力で、多くの観客を魅了した。


朝から夕方まで、多くのパフォーマンスが上演され、屋台で手作りの品が振舞われた。もちろん油麻地以外でも、多くの地域で久しぶりに大がかりなイベントが行われた。まさに老若男女問わず、多くの市民が久しぶりに訪れた祝いの日を一緒分かち合った一日だった。(提供/フライメディア)

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