中国とタイ、高速鉄道の技術供与で合意―香港メディア

Record ASEAN    2023年5月17日(水) 10時0分

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16日、サウス・チャイナ・モーニング・ポストは、中国側からタイ側へ高速鉄道関連の技術供与を行うことで合意したと伝えた。

2023年5月16日、香港英字紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」は、建設が予定されているタイ・中国高速鉄道について、タイ側で自主的に高速鉄道網を構築できるよう、中国側から高速鉄道に関する技術供与を行うことで合意したと伝えた。

記事は初めにタイ・中国高速鉄道について、「中国とタイの両国間では現在全長873キロにわたる高速鉄道の建設を進めている。将来的に中国・昆明とタイ・バンコクを結ぶタイ・中国高速鉄道は、両国共同で実施する『一帯一路』の象徴的な工事として重要な意味を持つ」「チェンマイやナコーンラーチャシーマーなどタイ国内の各都市や、中国ラオス鉄道など、東南アジア諸国の鉄道網とも相互乗り入れを計画しているこの路線は、貨物輸送をより速く、より効率化するだけでなく、観光業にとっても多くのビジネスチャンスを生み、タイと中国の間の貿易を促進するのに加えて、中国と東南アジアをリンクする鍵となるだろう」と紹介した。

記事は続いて「タイ・中国高速鉄道での深い協力を通じて、タイ側は高速鉄道を自主的に設計、建造したい願望が強くなったため、中国側から線路やトンネル、駅の設計や照明、信号システムの設計等を含めた11項目の領域で、訓練や研修会などの形で技術供与を受けることで合意した。現在特許技術などの権利関係の扱いについて詳細を詰めている」「ほかにもタイ側は、コスト面での優位性と既存の鉄道インフラとより良い互換性を実現するため、中国高速鉄道の線路を標準仕様とすることで合意した」と伝えた。

記事は最後に、今年4月13日に国際旅客鉄道として正式開通した「中国ラオス鉄道」の利用客がすでに約1万3000人に達したことを受け、タイ・中国高速鉄道の建設にも追い風が吹いていることを紹介。第1期工事のバンコクとナコーンラーチャシーマー間では施工契約14件中、1件が完了、10件が施工中のほか、第2期工事のナコーンラーチャシーマーとノーンカーイ間の着工予定が前倒しで来年に変更になったという。また、バンコクとノーンカーイ間の路線が開通すると、現在11時間かかっている運行時間が3時間15分に短縮されるという。(翻訳・編集/原邦之

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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