3年ぶりに開催、香港の伝統文化を楽しめる青衣戲棚

フライメディア    2023年5月11日(木) 16時30分

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旧暦3月12~16日に当たる今月1~5日に、香港で3年ぶりに青衣戲棚が開催された。

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旧暦3月12~16日に当たる今月1日~5日に、香港で3年ぶりに青衣戲棚が開催された。青衣戲棚とは真君大帝誕生を祝う伝統的な祭りだ。

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会場となる青衣の運動場には真君大帝の祭祀場が設置されたほか、この日のために数週間かけて建築された戲棚と呼ばれるバンブーシアター、その周りには50店ほどの屋台が出店され、昼夜を通して大勢の人が訪れ、にぎわいを見せた。

戲棚(バンブーシアター)とは、粤劇と呼ばれる伝統的な広東オペラや伝統劇のために建てられた竹を使った臨時シアター。青衣戲棚のような祭りの時には伝統的なオペラが市民の娯楽として喜ばれ、上演されてきた。その上演のために臨時に設置された戲棚は竹で組み立てられ、現在の香港ではごく限られた場所や期間のみ見ることができる貴重なものとなっている。

香港の建築現場では、香港名物とも言われる竹を使った足場「竹棚」が有名だ。高層ビルなどの工事現場の竹の足場を見て、強度に不安を覚えたり、昔ながらのスタイルを現在も踏襲したやり方に驚く人も多い。この職人技は香港ならではの素晴らしい技術だ。そして戲棚も同じように職人の専門技術が詰め込まれた竹建築といっても過言ではない。

何千本もの竹を使って地面より少し高い場所に造られている戲棚。青衣戲棚では期間中の昼・夜にそれぞれ違う演目の広東オペラが上演されたが、今回、幸運にも上演前に見学できた。

中に入って上を見上げると、規則正しく組まれた竹の枠組みが目に入ってくる。舞台を照らす照明器具も竹にくくりつけられている。精巧に規則正しく組み立てられている竹の様子は圧巻の一言に尽きる。


ずらりと並べられた椅子は1000席以上あるという。椅子はチケット料金ごとに色分けされており、それだけ大勢の人が入場する人気イベントだと分かる。

初日の昼に訪れたところ、夜から始まる舞台の設営を見ることができた

バンブーシアターの外観

シアターの周りには屋台が多く出ており、昼も夜も食べ歩きを楽しめる。夜は劇場も屋台エリアもライトアップされ、屋台エリアは夜市のようになり、活気とにぎわいを見せた。

屋台で売られたのは昔ながらの香港の屋台スナックから現在人気の韓国や台湾のスイーツまで種類も豊富。老若男女を問わず、食べたいものを見つけ、楽しめる。

香港人に聞くと、昔はこういった場所で食べ歩くのをとても楽しみにしていたとのこと。それは今も変わらないようで、家族連れが多く訪れ、子供らは楽しそうにシアターや屋台の間を走りまわっていた。

50店以上もある屋台


選びきれないほどの料理やスナック、飲み物が売られ、昔ながらのものや普段はあまり見かけない伝統的なものまで多数あった。

上演される広東オペラも、現在ではどこでも見られるというものではなくなっている。バンブーシアターも香港の職人芸の成せる技だ。香港を訪れる期間にこういった祭りと重なる方は、ぜひ久しぶりに解禁されているこういった伝統的なイベントにも足を運んでいただき、香港の文化を肌で感じてみてほしい。(提供/フライメディア)

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