米国に先駆けて中国がインドをAPECに招待=中印蜜月時代の到来か―インド紙

Record China    2014年7月18日(金) 9時28分

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16日、中国の習近平主席は、ブラジルでの首脳会談でインドをAPECに招待した。インドはこれを好意的に受け止め、今後インドがAPECに加盟する契機になる可能性があると報じられている。写真はデリーのインド門。

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2014年7月16日、環球時報によると、インド紙「ザ・タイムズ・オブ・インディア」は、中国がアメリカより先にインドをAPECに招待した」と伝えた。

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中印の指導者がブラジルで初めて会見した際、習近平(シー・ジンピン)主席はインドをアジア太平洋経済協力会議(APEC)に招待し、さらに上海協力機構(SCO)との関係を緊密化してほしいとの希望を示した。現在、APECの加盟国は21の国と地域が加盟しており、上海協力機構には6カ国が加盟している。インド外務省の報道官は記者会見で、「インドが初めてAPECに招待されることとなり、重要な意義がある。習主席は会議ではパートナーシップと相互の連絡に焦点を合わせている」と語った。

インド紙「ザ・タイムズ・オブ・インディア」によると、習近平主席の招待はインドをAPECに加盟させるというものではない。加盟には全会一致による賛成が必要だからだ。だが、同紙は「中国の指導者がアメリカより先にインドを招待するのは、習主席のインドに対する好意的な政治的シグナルである」と述べた。

インド紙「ファーストポスト」は、「インドと中国は兄弟のように親密に、両国関係の新時代を迎える」と楽観的な見方を示した。また、「興味深いことがまだ後に控えている。アジアの勢力図に大きな変動が起こっており、中国、日本、インド、韓国、インドネシア、フィリピンといった主要な勢力は、ロシア米国によって異なる方向へと引っ張られている」と述べている。

17日、上海国際問題研究院・国際戦略研究所の趙干城(ジャオ・ガンチョン)所長はこうコメントした。「APEC加盟はインドの悲願だったが、APECが数年前に拡大を中止したため実現していない。アジア太平洋地域で最も重要な経済組織として、APECは同地域の国家間の経済成長と貿易の自由化に大きく作用している。インドのモディ新首相は経済成長を重視しており、APEC加盟を通じてさらにアジア太平洋地域に溶け込もうとしている。インドの加盟にはAPEC全メンバーの賛成が必要だが、習主席は開催国の立場を生かしてインド首相を会議に招待し、インドがアジア太平洋の重要な国際組織に加わることを歓迎する姿勢を示した。このことが、今後インドがAPECに加盟する契機と道筋を切り開くことになるかもしれない。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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