<サッカー>わが子を日本で育てる元中国代表FW「日本で見えたのは単なる勝ち負けではなく…」

Record China    2023年4月28日(金) 18時0分

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25日、中国のスポーツメディア・直播吧によると、先日引退を発表したサッカー元中国代表FW楊旭(ヤン・シュー)氏が「日本のユース体系は、アジア選手にマッチしている」と語った。

2023年4月25日、中国のスポーツメディア・直播吧によると、先日引退を発表したサッカー元中国代表FW楊旭(ヤン・シュー)氏が「日本のユース体系は、アジア選手にマッチしている」と語った。

記事によると、今月11日に引退を表明したばかりの楊氏は今後について「サッカーに関連する仕事をする。ユース育成と教育にとても関心を持っている」と語った上で、現在日本に滞在している長男が7月にJリーグのユースクラブに入ることを明らかにした。楊氏は「サッカーをする子を持つ親御さんたちの参考になればと思う。大それたことを言うつもりはないが、ユース育成という点で意義のあることだと思う」と語ったという。

また、わが子を欧州ではなく日本に送り出して成長を期する理由については「5年の時間をかけ、現役時の経験や感じたこと、現地での視察、欧州と日本のユース育成システムや指導内容を真剣に比較した結果、日本のユース育成がアジアの選手にはより適しているとの認識に至った」と述べ、基礎をしっかり身につけることを重点とした日本の育成システムを経てこそ、その後、最高水準の欧州に行って才能を開花させるチャンスを得ることができるとの考えを示した。

さらに、楊氏は日本サッカーについて、アジアの中でも特にユーラシアのサッカー文化研究に力を入れていると述べ、人種の違いや指導方法の違いによって生じる成果の違いを学ぶとともに、相手の強さだけでなく自らの至らなさを把握した上で、その差を縮め、やがては追い抜いていく方法について理解をしているとも評し、「日本は今学び、追いつく所まで来た。そして今は追い抜こうと努力しているのだ」と語った。

楊氏は昨年末から今年初めにかけて日本に滞在し、長男とトレーニングを行ったり全国高校サッカー選手権を見学したりしたという。記事によると楊氏は日本滞在時に「中国サッカーは成績を追い求める一方で、サッカーの楽しみや基本的な部分をないがしろにしているのでは」と強く感じたとのことで、「日本のグラウンドで見えたのは、単なる勝ち負けにとどまらない、楽しさ、友情、団結だった」と語っている。トレーニング施設などのハード面ばかりを充実させるのではなく、サッカーを通じて一人の人間として成長できるようなソフト面が充実したユース育成環境づくりの必要性を認識したようだ。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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