日本は「消齢化社会」になりつつある―中国メディア

Record China    2023年5月1日(月) 6時0分

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27日、環球時報は、日本が徐々に「消齢化」社会に向かっているとする文章を掲載した。写真は品川駅。

2023年4月27日、環球時報は、日本が徐々に「消齢化」社会に向かっているとする文章を掲載した。

文章は、日本で昨年12月に公開された漫画スラムダンク」の劇場版アニメTHE FIRST SLAM DUNK」の興行収入が100億円を突破する大ヒット作になったと紹介。映画の製作者はターゲットを30〜40代と想定していたものの、実際のファンは10〜50代と幅広いことが分かったとし「日本は徐々に『消齢化社会』になりつつある」と伝えた。

そして、「消齢化」という言葉について、年齢層による価値観、消費傾向の差が小さくなることを指すものだと説明。日本の企業はこれまでマーケティングの際に年齢別でターゲットを絞ってきたものの、個性や多様性がより尊重される現代の世の中において世代別の差が徐々に狭まってきており、年齢でターゲットを定めるマーケティング手法を取り続けることが難しくなっているとした。

また、博報堂生活総合研究所が今年始めに発表した20〜69歳の意識、行動について30年かけて実施した調査結果では、日常的な感情、生活行動、消費に対する姿勢、社会観念など366の質問項目のうち、30年間で世代別の回答の差が縮まった項目が70項目に達した一方で、広がった項目はわずか7項目に留まったと紹介。この調査結果が「消齢化」という言葉が誕生するきっかけになったことを伝えている。

文章は「消齢化」の傾向が今後続くと、実際の年齢が意味よりも心や体の状態から算出した「実質年齢」が重要になる可能性があり、この「実質年齢」に基づいて生活目標を立てたり、マーケティングプランを策定することになるかもしれないとした。また、世代間の対立構図が崩れることで社会全体が対立型から対話型になり、人々は容易に相互理解をしたり、違いを認め合うことができるようになるとの見方を示した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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