映画「スラムダンク」が中国で好発進!前売りで「すずめの戸締まり」超え、海外アニメ歴代1位―中国メディア

Record China    2023年4月20日(木) 15時0分

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中国メディア・澎湃新聞は映画の興行収入分析アプリ「猫眼専業版」を引用し、19日午後10時55分時点で、映画「スラムダンク」の前売り券興行収入が1億1560万元を突破したと伝えた。

中国メディア・澎湃新聞は映画の興行収入分析アプリ「猫眼専業版」を引用し、19日午後10時55分時点で、映画「THE FIRST SLAM DUNKスラムダンク)」の前売り券興行収入が1億1560万元(約22億6288万円)を突破したと伝えた。中国における日本のアニメ映画歴代興行収入1位の「すずめの戸締まり」の前売り券興行収入を上回り、中国映画史における海外アニメ映画前売り券興行収入1位となったという。

記事は、「公開初日、映画『スラムダンク』の1日当たりの興行収入は7000万元(約13億7026万円)を突破。全作品に占める上映割合は53%を超え、興行収入は全体の96.5%を占めたほか、観客数は延べ130万を超える人気を博した。20日午前0時、第一陣の観客は期待を胸に映画館に入った。そして試合を見ながら夜更かしし、真夜中に青春の夢を見た」と伝えた。

映画「スラムダンク」では、湘北高校の5人の選手は全国大会の舞台に立ち、神奈川県代表として出場する。そして日本の高校バスケットボールの不敗神話を誇る山王工業高校と激突する。

中国版ツイッター・微博(ウェイボー)上では、「スラムダンク、午前0時の映画館はどれほどやばいのか」や「スラムダンクのためにチケット購入して貢献」などのハッシュタグが相次いでトレンドワードとして浮上。記事は、「微信(ウィーチャット)のタイムラインでは、映画館にいた『先遣隊』がネットをにぎわせている。ネットユーザーらは、午前0時にチケットを購入した際にほぼ満席になったスクリーンショットを投稿しており、映画館内の思い出が詰まった(パネルなどの)品々は写真撮影の格好の被写体となっている。映画館の入場待ちエリアでは、多くの観客が湘北高校の赤いユニフォームを着ており、お祭り感が満載だった」とユーモアを交えて伝えた。

猫眼専業版によると、映画「スラムダンク」の公開日午前0時上映分の前売り券興行収入は2143万2000元(約4億1953万円)を記録し、「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」を上回り、中国映画史上トップ10入りを果たしたという。

記事は「スラムダンク」について、「『日本のメディア芸術100選』の(漫画部門の)1位、漫画家、評論家、書店員、読者による漫画史50年の総選挙1位、集英社『週刊少年ジャンプ』史上最高の売り上げ、連載期間で最も長く表紙を飾った作品…さらに、アニメや漫画を問わず、画期的な影響力を持つ作品」と説明した。

その上で、「当時の熱血少年漫画は26年ぶりに原作者によって新たな視点と思考が加えられた」と考察し、「スラムダンク」の原作者、井上雄彦氏が語った「自分の中でも視点が、価値観がだいぶ変わったというか…増えたんですね。痛みだったり、うまくいかないこともいっぱいあるよなって、みんなそうだと思うけど自分も経験して。痛みを抱えていてとか、痛みを乗り越えてとか、そういう存在の視点で描きたかったんです」という言葉を紹介した。

そして、「井上雄彦氏のこのような回想は、今は大人だが当時は意気揚々とした高校生だった人々に、作中の試合を通じて人生の味わい深さを多く体験させる一助になっている。この映画は励ましだけでなく、人生の悔しさとどう折り合いをつけるか、いざという時にどのように選択すべきかということが多く含まれている」と評した。

映画「スラムダンク」は2022年12月に日本で公開され、8週連続で興行収入1位を獲得し、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞した。中国の映画・ドラマ情報サイトの豆瓣(douban)の評価も10点満点中9.2点と相当な高評価を得ている。

記事は最後に、「かつて『スラムダンク』に魅了された少年の多くは80年代生まれで、今では疲れた中年社畜を自称している人も少なくないが、このような映画と共に夜更かしすることは、青春の思い出のふたを開ける良い方法なのかもしれない」と伝えた。(翻訳・編集/柳朱音

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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