中国の原子炉、安全運転水準で世界の上位に―中国メディア

人民網日本語版    2023年4月20日(木) 10時10分

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中国工程院の葉奇蓁院士は、中国の原子炉は安全運転水準で世界の上位にあると述べた。

15日に行われた全民国家安全教育日原子力安全分野北京メイン会場ならびに第11回「魅力の光」原子力科学教育イベント開幕式で、中国工程院の葉奇蓁院士は、「中国の運転中の原子炉は安全・安定運転を維持しており、30年にわたり国際原子力・放射線事象評価尺度(INES)のレベル2以上の運転事件が発生していない。運転の安全水準は世界の上位に入っている」と述べた。

原子力安全は国家安全の重要な構成部分で、原子力事業発展の生命線だ。第20回党大会は二酸化炭素排出量ピークアウト・カーボンニュートラルの積極的で穏当な推進を計画するとともに、原子力発電を積極的で安全に秩序正しく発展させ、原子力安全保障体制の構築を強化することを打ち出した。 生態環境部副部長で、国家原子力安全局局長の董保同氏は開幕式で、「中国大陸部には現在77基の原子炉がある。うち運転中は55基、建設中は22基。20基は民間研究用原子炉、21基は民間原子力燃料プラットフォーム施設で、全体的に良好な安全記録を維持している。16万4000の使用中の放射線源と26万7000台の放射線装置が安全にコントロールされており、INESのレベル2以上の事故が発生していない。全国の放射線環境の質は全体的に良好だ」と説明した。

董氏は、「中国は2030年頃に米国とフランスを抜き、世界最大の原子力発電大国になる見込みだ。中国で運転中の原子炉は100台にのぼる可能性が高い。政府機関、業界機関、社会各界は力を合わせて頑丈で長く続く原子力安全の防御壁をしっかり構築し、主体責任をさらに果たし、監督管理効果を高め、テクノロジーサポートを強化し、原子力安全文化を育むとともに、社会一般との意思疎通を強化するべきだ」と述べた。

「魅力の光」原子力科学教育イベントは2013年から毎年行われている。10年間にわたり中学・高校生を中心とする350万人が原子力の科学知識を学んできた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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