2023年4月17日、韓国・世界日報によると、韓国の世界輸出市場シェアが、世界金融危機の起きた2008年以降で最少を記録した。

記事によると、昨年の世界の輸出額は24兆9044億8900万ドル（約3332兆円）だった。このうち韓国の輸出額は6835億8500万ドルで2．74％を占めた。韓国の世界輸出市場シェアは20年は2．90％、21年は2．88％と2年連続で減少している。

韓国の世界輸出市場シェアは14年に3．02％と初めて3％を超え、18年（3．09％）まで5年連続で3％台を維持していたが、新型コロナウイルスが発生した19年から昨年までは4年連続で2％台にとどまっている。

記事は「18年から本格化した米中紛争や昨年のロシア・ウクライナ戦争により世界の貿易の障壁が高くなったことで、輸出の比重が大きい韓国が直撃弾を受けた」と分析している。

輸出シェアが0．1％低下すると約14万人の雇用が減少するなど、輸出の悪化が経済に及ぼす影響は大きいとされている。

韓国の輸出の主力である半導体が占める割合は18年に20．9％まで上昇したが、19年から昨年までは17．3％、19．4％、19．9％、18．9％と4年連続で20％を下回った。今年1～3月は13．6％となっている。

韓国の輸出は先月まで6カ月連続のマイナスを記録。貿易赤字も13カ月続いているという。

これに韓国のネットユーザーからは「大統領選びを間違えた代償」「文在寅（ムン・ジェイン）政権のときは過去最高だったのに、尹錫悦（ユン・ソンニョル）政権になった途端に終わった」「問題はこれがまだ始まりだということ」「この国は一体どこまで堕ちるのか」「この状況になったのは尹大統領だけのせいではないけれど、何の対策もしないのは事実だ」など不安げな声が多数寄せられている。（翻訳・編集/堂本）