彭帥さん事件うやむやに、WTAが中国ツアーを再開―仏メディア

Record China    2023年4月14日(金) 13時0分

拡大

14日、仏国際放送局RFIは、国際女子テニス協会(WTA)が元ダブルス世界1位の彭帥(パン・シュアイ)さんを巡る問題で停止している中国でのツアー再開を発表したと報じた。

2023年4月14日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)中国語版は「事件がうやむやに」と題し、国際女子テニス協会(WTA)が元ダブルス世界1位の彭帥(ポン・シュアイ)さんを巡る問題で停止している中国でのツアー再開を発表したことを報じた。

彭さんは2021年11月2日、微博アカウント上で中国の張高麗(ジャン・ガオリー)元副首相から性被害を受けたことを告発。公の場から姿を消したこともあり世界で注目を集め、WTAは同12月1日に経済的代償がどんなに重くなったとしても、問題の真相が明らかになるまでは中国でのツアー開催を中止すると発表していた。

その後、昨年2月の北京冬季五輪期間にはフランスメディアのインタビューに応じたり、国際オリンピック委員会のバッハ会長と会見したりと公の前に姿を見せるようになったものの、常に中国政府関係者が随行するなど中国政府により行動がコントロールされているとの懸念が広がり、WTAも彭さんの状況や安全、言論の自由に対する懸念を示していた。

記事によれば、WTAは13日に「中国ツアーを中止して16カ月、選手や大会はこのために莫大(ばくだい)な代償を支払ってきたが、状況を変える兆しは何ら見られない」とし、今年9月に中国での大会を再開することを発表。財務上の負担が大きくなったことによる再開の選択にWTAは「中国ツアーを中止する当初の決定には後悔していない。中国ツアーのボイコットに対し、十分な注目が得られなかったことは残念」としつつ、彭さんとその家族が現在一緒に北京で生活しており、安全が確保されているとの確証を彭さんの近親者から得られたとも明かしたという。

WTAはまた、中国ツアーは再開するものの今後も彭さんへのサポートを続けていく姿勢も示している。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携