中国自動車メーカー、タイで日系車を包囲し始める―中国メディア

Record ASEAN    2023年4月13日(木) 12時0分

拡大

12日、中国のポータルサイト・百度(バイドゥ)に、「タイで、中国の自動車メーカーが日系車の包囲に乗り出した」とする文章が掲載された。写真はバンコク。

2023年4月12日、中国のポータルサイト・百度(バイドゥ)に、「タイで、中国の自動車メーカーが日系車の包囲に乗り出した」とする文章が掲載された。

文章は、タイで先日発表された今年2月の純電気自動車(BEV)ナンバー交付台数上位4車種のうち3車種を中国ブランドが占め、特にBYDのATTO3が3カ月連続の首位となったことを紹介した。

また、3月10日には約96ヘクタールの敷地面積で2024年より年間約15万台の新エネ車を生産する計画のBYDタイ生産拠点、年産2万台の計画で24年1月の生産開始を目指す哪吒汽車のタイ工場の定礎式がそれぞれ行われたと伝えた。

その上で、中国企業がタイ市場への進出を加速させている背景について、タイがASEAN最大の自動車生産国、第2の自動車販売市場、そしてアジアでも日本、韓国に次ぐ第3位の自動車輸出国である一方、自国の自動車ブランドを持っていないこと、タイには充実した自動車サプライチェーンがあり、現地で大部分の部品が調達可能であることをを挙げた。

また、化石燃料車全盛期には日本ブランドがいち早くタイに進出して生産ラインを構築し、同国内市場の9割前後を占拠したものの、世の中のトレンドが化石燃料車からEVへとシフトする中で日本のEV開発の動きは鈍いと指摘。中国企業はその隙間を突いてタイ進出のアクセルを踏み、これまで天下を取ってきた日系車を包囲する動きを見せ始めたと伝えている。

文章は、タイで中国の自動車メーカーが成功する条件として、価格競争力を保ちつつ装備のダウングレードをしないこと、製品開発力を高めて現地の市場にマッチした製品戦略を立て、発売車種を調整すること、そしてEV普及の大きなハードルとなる充電インフラ建設を加速することを挙げた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携