2023年4月10日、中国メディアの極目新聞は、山西省晋城市で屋外バーベキューを一切禁止する通知が出されるも物議を醸し、翌日に通知が削除されたと報じた。

記事によると、同市環境保護当局が9日午前に微信アカウントを通じて、「空気の質を改善し、都市の青い空と白い雲を守るため、市街地域での流動的な営利目的の屋外バーベキュー、非営利目的の屋外バーベキューについて法に基づき取り締まる」という内容の通知を発表した。

通知ではいかなる法人も個人も同市の市街地域内で屋外バーベキューを行ったり、そのための場所や設備を提供したりすることを禁止するとともに、固定の店舗を持つ焼き物系飲食店についても、勝手に露店で営業をした場合には法に基づき処罰するといった内容が盛り込まれており、違反者は器具や不法所得が没収されるとともに、500〜2万元（約9700〜38万7000円）の罰金が科されるとされた。

これを受け、ネット上では通知に対する議論が起こり、多くのネットユーザーが異議を唱えた。市内の焼き物料理店主は「9年焼き物料理を扱っているが、以前は業者に対する取り締まりだけだった。個人のバーベキューまで禁止するとなると、影響はとても大きいと思う」と語った。

しかし記事によると、10日午後に同アカウントを再び確認したところ、屋外バーベキュー禁止の通知に関する情報はすでに削除されていたとのこと。通知を出した同市生態環境局城区分局や、同区共産党委員会宣伝部は通知を出したこと、そして翌日に通知を削除したことについてコメントしていないという。（翻訳・編集/川尻）