台湾人女性「日本人は本当に善良!」、紛失したパスポートが戻ってきて大感激―台湾メディア

Record China    2023年4月10日(月) 12時0分

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佐賀県に旅行にきた台湾人女性の「花花」さんが紛失したパスポートは警察署に届いていた。「花花」さんは「日本人は本当に善良!」、「佐賀県民を愛している!九州を愛している!」などとSNSに書き込んだ。

台湾メディアの聯合新聞網は8日付で、佐賀県に旅行にきた台湾人女性の「花花。Hannah」(フェイスブック、アカウント名)さんがパスポートを紛失したが、パスポートは警察に届いており、すぐに本人の手に戻ったと紹介する記事を発表した。「花花」さんはフェイスブックに「日本人は本当に善良!」、「佐賀県民を愛している!九州を愛している!」などと書き込んだ。

「花花」さんは、台湾の大手オンライン旅行会社の易飛網(ezfly/イージーフライ)が主催する7日出発の佐賀県などを目的地とするツアー旅行に参加した。2日目の朝、ホテルを出発した直後にバス車内でパスポートがないことに気付いたという。すぐに佐賀県観光連盟に連絡して相談すると、連盟側は早朝であったにもかかわらず、誘客を担当する劉寿根副課長を派遣して「花花」さんを助けることにしてくれた。

「花花」さんにとって、パスポートを紛失したタイミングも悪かった。パスポートが出てこなかった場合には福岡市内にある台湾当局が開設した事務所に行けば再発行が可能だが、紛失に気付いたのは8日の土曜日だったので、業務が再開される10日の月曜日まで待たねばならない。さらに、佐賀と台湾を結ぶ航空便はまだ少ないので、台湾に戻れるのは当初予定よりも4日も遅くなってしまう。

「花花」さんにはさらに、もう一つの事情があった。彼女はライターの仕事をしながら、3歳の男の子を育てている。日本滞在が長くなれば余分な航空運賃や宿泊費などを使ってしまうが、「その分、自由旅行を楽しめるとのだからよしとしよう」と思おうともしたが、母親が戻らなければ幼いわが子が不安がらないかと、心配で仕方なかったという。

「花花」さんは心を静めて、パスポートをいつどこで紛失したかを思い出そうとした。心当たりがあった。日本旅行初日にショッピングモールのドラッグストアで大量の買い物をした。その直後に、2万円もの税金の還付を受けた。その際にはパスポートを提示せねばならないので、ハンドバックからパスポートを取り出したはずだった。

パスポートを探すために実際に連絡を取ったり走り回ったりしたのは、「花花」さんから説明を受けた劉副課長だった。「花花」さんはおおむねその他のツアー参加者と観光地を巡ったが、もちろん気が気ではなかった。その日の2番目の訪問地の祐徳稲荷神社では、「花花」さんは宗教上の理由で神社境内には入らなかったが、それでも周囲をぶらつきながら「神様!。 私は自分がとてもうかつなことを知っています。普段はバッグの口をちゃんと閉めるのが嫌いで開けっ放しにしていて、いつも夫に注意されるんですけど改めませんでした。こんどは本当に(こんな癖を)直します」などと、神に助けを祈ったという。

「花花」さんと劉副課長がパスポートの「捜索」を始めたのは午前7時半だった。ショッピングモールが営業を始めるのは9時半だったので、それまでは問い合わせることができない。待つのは苦痛だった。結局、パスポートについては知らないと言われたとの連絡が入った。ホテルにパスポートを置き忘れている可能性もあると思って連絡した。ホテル側は、室内にパスポートがあれば、清掃時に見つかるはずと説明した。しかし結局、パスポートは見つからなかった。

そして、昼食をするレストランのところでバスを降りると、劉副課長がやってきて、「Vサイン」を示した。劉副課長が警察に電話したところ、警察は「パスポートは届いています」と言ってくれたという。「花花」さんはその場で両手を上げて、「佐賀県を愛している! 。九州を愛している!」と、本当に叫んでしまったという。「花花」さんはフェイスブックに「不思議なことに、誰がどこでパスポートを見つけたかは分からなかった」とも書き込んだ。

「花花」さんは、「日本人はみんな、友好的で善良です」と書き込んだ。さらに、もしもヨーロッパでパスポートを紛失したら、高値で取引するためにブラックマーケットに流れていってしまうと説明した。

「花花」さんのフェイスブックへの投稿に対しては、台湾人ユーザーからと見られる「日本人は超すばらしい。パスポートが見当たらなくなったら超パニックだ。でも見つかってよかったね」、「日本の風景は美しい。私は日本の地方に行くのが好きだ。とてもリラックスできるから」、「日本人は本当にスゴイ。警察に届けてくれるとはね。本当に驚きだ」、「佐賀に行きたくなったよ」といったコメントが相次いだ。

聯合新聞網によると、「易飛網」はこの件について、海外旅行をする際には各種身分証明書やパスポート、航空券、宿泊施設関連の資料などを写真撮影しておいて、万一の場合に備えるのがよいと説明した。また、日本旅行については、東京や大阪などの大都市では自由行動が便利で、中小都市の場合にはディープな観光に適しているという。また、台北-佐賀便は、台湾から九州地区の他の路線に比べて運賃が比較的安価なので、旅行全体の費用対効果はよいという。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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