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14日、多くの農民は複合肥料を購入した際、最も重要な成分である「硫酸カリウム」が多くの中国人から「死の海」「無人の地」とみなされる新疆・ロプノールから来ていることを知らないかもしれない。写真はロプノールの「ヤルダン」と呼ばれる風食地形。
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2014年7月14日、多くの農民は複合肥料を購入した際、最も重要な成分である「硫酸カリウム」が多くの中国人から「死の海」「無人の地」とみなされる新疆・ロプノールから来ていることを知らないかもしれない。また、ここが今では世界最大の硫酸カリウム生産基地があることを知らないのはなおさらだろう。
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ロプノールの自然条件は極端に悪く、夏の地表温度は60度に達し、冬は零下30度にもなる。砂嵐は頻繁に発生し、周囲数百kmは広々として果てしないゴビの塩漠だ。一軒の人家もなく、草一本生えていない。
この不毛の地で、これまでの10年間に世界最大の硫酸カリウム生産基地である国投新疆ロプノール・カリウム塩有限責任公司が建設され、中国におけるカリウム肥料の深刻な不足という問題を解決した。それ以来、この「死の海」および1万年もの長きにわたって地下に眠っていたカリウム塩はしだいに「富の源」へと変身していった。
国投ロプノール・カリウム塩有限責任公司の尹新[文武](イン・シンビン)副総経理の紹介によると、2008年に120万トンの硫酸カリウムプロジェクトの投資・生産をして以来、生産高は年々上昇し、去年同社の販売した硫酸カリウム製品は160万トンに達した。硫酸カリウムの市場価格をざっと計算して1トンあたり3000元余り(約4万9000円)とすると、国投ロプノール・カリウム塩有限責任公司が1年間に得た金額は50億元(約817億円)近い。
データによると、今年6月末時点で、国投ロプノール・カリウム塩有限責任公司による硫酸カリウム製品の累計生産は702万4000トンに達し、国内での硫酸カリウムの総生産量の70%以上を占める。このことから、中国の国際のカリウム肥料市場における交渉の主動権は向上させることができたが、硫酸カリウムの販売価格はすでにピーク時のトン当たり6000元から3000元まで下がり、中国は市場における大手カリウム塩の販売価格の最も低い地域の一つだといえる。
ロプノール地区管理委員会の劉文春(リウ・ウェンチュン)副主任は、ロプノールの所属する若羌(チャルクリク)県の60%の税収はいずれも国投ロプノール・カリウム塩有限責任公司から来ていると述べた。それ以外に、ロプノール・カリウム塩は毎年若羌県の農家に600トンの硫酸カリウム肥料を無料で提供しており、地元の農民たちによるナツメなどの経済作物の栽培を支援している。
統計は、国投ロプノール・カリウム塩有限責任公司の成立から今まで、すでに各種税金40億3600万元(約660億円)が上納され、3000以上の雇用先が社会に提供され、また現地に鉄道運輸、物流、建築、サービス業、不動産業などの関連産業の発展が率先して推し進めてきたことを明らかに示している。(提供/新華網日本語版・翻訳/謝艶・編集/武藤)
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