仏マクロン大統領が4月初旬に訪中、ウクライナ問題で習近平国家主席に協力要請など

Record China    2023年3月26日(日) 8時0分

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フランスのマクロン大統領と欧州委員会のライエン委員長が4月初旬に訪中する。フランス大統領府は、ウクライナに平和を取り戻すために、中国の習近平国家主席に協力を要請すると説明した。

フランス大統領府は、同国のマクロン大統領と欧州委員会ライエン委員長が4月5日から8日にかけて中国を公式訪問すると発表した。大統領府は訪中目的について、ウクライナに平和を取り戻すために、中国の習近平国家主席に協力を要請すると説明した。

フランス大統領府はさらに、「フランス大統領は中国の国家主席とウクライナ戦争について踏み込んだ議論を行い、ウクライナの平和回復に向けて努力する。これは国際法に合致するだけでなく、ウクライナの領土主権の完全性をさらに尊重するものだ」と説明した。

習近平主席は最近になりロシアを訪問し、ロシアのプーチン大統領への強力な支持を示した。中国はウクライナ問題について、独自の平和提案を行うことで、調停者としての役割りを果たすことを強調しつづけている。中国は習主席の訪ロに際しても、ウクライナ問題でのロシア支持を直接には表明していない。一方で中国は、ウクライナ侵攻ついてロシア非難もしていない。

マクロン大統領は、ライエン委員長と共に訪中することに関連して、「欧州は一致した声を出して、ロシアがウクライナで戦争を発動したことについての、(中国に)協調を求める」、「われわれは可能な限り、中国がわれわれの味方になるよう働きかけ、ロシアに圧力をかけ、化学兵器や核兵器の使用を防ぐとともに、紛争を停止し、交渉のテーブルに戻り、国際法およびウクライナの領土主権の完全性が尊重されるようにせねばならない」と述べた。

24日にブリュッセルで開催されたマクロン大統領の記者会見にはライエン委員長も出席して、訪中について「統一された欧州を代表して訪中することは、中国とのバランスあるパートナーシップを構築するために必要な前提条件だ」と説明した。

フランス大統領府によると、中仏首脳の会談では、中東やアフリカで発生している危機や、インド太平洋地域での緊張にも言及するという。

マクロン大統領は、中国が新型コロナウイルス感染症対策を緩和して国外との人の往来を再び「開放」した状況を受け、中国との経済関係も念頭に置いている。フランス大統領府は「大統領はフランスの企業および消費者の利益を確保するため、フランスと中国の経済貿易のバランスを維持するよう努力する」と説明した。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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