韓国メディアが日韓のスクールゾーンを比較、「危険極まりない」状態だったのは…

Record Korea    2023年3月23日(木) 21時0分

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22日、韓国・世界日報が日本と韓国のスクールゾーンを比較する記事を掲載し、注目を集めている。

2023年3月22日、韓国・世界日報が日本と韓国のスクールゾーンを比較する記事を掲載し、注目を集めている。

記者が16日午後4時から1時間ほど、ソウル市江南区にある鶴洞小学校の正門前のスクールゾーンを取材したところ「危険極まりない」状態だった。信号のない横断歩道で一時停止した車はたった3台(93台中)で、一方通行の道路を逆走する車やバイクも見られた。同小学校に通う女子児童は「車が速いスピードで通り過ぎ、子どもが車道に飛び出すことも多いので、友達同士で『車に気をつけて』と注意し合っている」「トラックが猛スピードで通るときは本当に怖い」と話したという。

また17日午前8時ごろ、仁川市中区の新光小学校近くのスクールゾーンでは、木材を積んだ貨物車が、列を作って登校していた児童のすぐ横を通過。スピードを落とすどころか、クラクションを鳴らしながら違法に右折した。この場所では21年3月に、下校中の10歳の児童が違法に右折した25トントラックにひかれて死亡する事件が起きている。その他の地域のスクールゾーンでも状況は同じだったという。

韓国でスクールゾーンは満13歳未満の子どもの移動が多い小学校、幼稚園、保育園、学習塾などの施設周辺に設置されており、車は30キロメートル以下で走行しなければならない。横断歩道での一時停止も義務付けられているが、大人の不注意による事故はなくならず、20~21年にはスクールゾーンで子ども(12歳以下)5人が交通事故により死亡し、1070人が負傷した。

一方、記者が20日午前7時に東京新宿の牛込仲之小学校周辺を取材した際は、車が通学路横の一方通行道路を時速20キロメートルほどで走行。横断歩道では速度を落とし、子どもの姿が見えると一時停止し、渡り切るまで待っていた。信号や交通整理の人員は見当たらなかったが、20分間に通過した約20台の車全てが同じ動きを見せたという。

新宿の富久小学校付近では、交通量の多い道路から学校の正門まで続く約300メートルの道にカーブミラーが複数設置されていた。通学路には駐車車両が1台もなく、「安全はもちろん、快適さすら感じるほどだった」という。学校前にいた児童の父親は「運転中にスクールゾーンの表示を見つけたら、停止線や速度により気をつけている」と話したという。

日本は学校を中心に半径約500メートル以内がスクールゾーンの対象で、車の速度は30キロメートル以下に制限されている。

記事は「日本の最大の特徴は住民の自発的な参加によりスクールゾーンが運営されていること」とし、「京都市南区の住民が描く黄色いカエルがその一例だ」としている。南区の道路には「止まれ」との文字と共に大小さまざまな黄色いカエルが280匹ほど描かれている。この「カエルカキ」というイベントは1971年に始まり、当初は落書きと勘違いされたりもしたが、運転手や子どもの注意をひく効果があり、約50年にわたり続いているという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「アジアの先進国は日本だけ」「韓国は飲酒運転で捕まった人でも大統領候補になれる国だから」「法律を強化し制度を改善したところで解決する問題じゃない。こういった基本的意識の問題は、家庭・校内教育を根本的に見直さなければならない」「韓国の一番の問題は路上駐車の多さだ。子どもが飛び出してきても見えないから、速度30キロを守っていても事故を起こしそうで怖い」「日本人は交通ルールや一般的な秩序を守ることを当たり前と考えている。だから韓国のような乱暴運転はあまり見られない。学ぶべきところは学ぼう」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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