中国メディアが菅原初代さんの死に注目、「世界各地で“大食い王”が意外な死」と紹介

Record China    2023年3月20日(月) 10時0分

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中国メディアの上遊新聞は、日本で「大食い魔女」などと言われた菅原初代さんが59歳で死去したことを取り上げた。さらに記事は、中国内外で「大食いファイター」の意外な死が発生していると紹介した。

中国メディアの上遊新聞は18日付で、日本で「大食い魔女」などと言われ、さまざまなバラエティー番組で人気を集めた菅原初代さんが59歳で死去したことを取り上げた。大腸がんの治療中だったとみられる。

記事では、中国内外で「大食いファイター」の意外な死が発生していると紹介。さらに、日本や米国における「大食い文化」の状況や、中国では事実上の禁止になったことにも触れた。

中国内外で「フードファイター」の死が続出

菅原さんは岩手県盛岡市の出身で、地元名物の「わんこそば」大会における食べっぷりが注目されるようになり、テレビのバラエティー番組に出演するようになった。上遊新聞記事は、菅原さんが有名になっていった過程などを紹介した。

記事は、中国国外で「フードファイター」が死亡した例としては、米国カリフォルニア州で41歳男性がイベントで大量のタコスを食べている最中に倒れて死亡した例や、やはり米国のメリーランド州で、さままざまな「大食い大会」の出場実績がある女性が急死した例を紹介した。

記事によると、中国国内でもこれまでに「フードファイター」が死亡した例がある。遼寧省瀋陽市に住む30歳男性は2020年6月に自らの大食いの動画配信の準備をしていた際に倒れ、7日後に死亡した。吉林省通化市内でも、「フードファイター」として活躍していた29歳男性が突然死亡した。地元警察による公益目的の動画に出演し、撮影直後に亡くなったという。

また22年3月には、尿毒症により人工透析を受けながらも「大食い活動」を続けてていた32歳男性が死亡したことがあったという。


日米でも批判の声、中国では動画配信から締め出し

記事は、日本の「大食い競争のテレビ番組」には30年以上の歴史があり、フードファイターが人気芸能人になった事例もあると紹介。米国の「大食い文化」は、1916年にニューヨーク市内のホットドッグで7月4日の独立記念日を祝う大食い大会を開催したことが起原で、同大会は毎年の恒例行事になった。米国では97年に「大食い大会」を推進する団体が作られ、米国国内で開催される大会には日本やカナダ、英国ロシアなど多くの国から集まるようになった。

記事は一方で、大食い大会には「あまりにも気持ち悪い」「退廃的で堕落している」「派手な浪費や自己誇示、ぜいたくの産物」などする批判の声も続いていたと紹介した。

記事は中国国内の状況について、SNSの発達に伴い、動画配信の形式で広まったと紹介した上で、大食いを紹介する動画は「多くのページビューが集まる」ことを認める一方で「猟奇的なショー」と批判した。

中国では2020年8月になり、大食いの動画配信に対する批判の声がネット上で広まった。中央電視台(中国中央テレビ、CCTV)も、大食い動画を飲食物の浪費として批判し、「いかにして阻止するか」を論じる番組を放送した。すると中国の代表的な動画投稿サイトは次々に、大食い動画を投稿した場合に、動画の削除やライブ配信の拒絶、アカウント凍結などの厳格な措置を取ると表明した。

さらに、中国演出行業協会網絡表演(直播)分会(中国公演業協会ネットショー<ライブ>分会)は、ライブコンテンツの管理をさらに強化し、特に飲食関係では大量の食物を消費するなど、派手で浪費的なライブ配信を断固として禁止するように呼び掛けた。中国ではその後も、大食い動画を規制すべきとの主張が相次ぎ、現在までには該当する動画やアカウントは、ほとんどが姿を消したという。

上遊新聞はさらに、大食いをした時点で、胃や膵臓に大きな負担が発生して、さらに血圧にも大きな変化が生じるので、心臓や脳の血管に問題がある人にとって非常に危険な状態になることや、長期的に見ても肥満や心臓血管系、呼吸器系、骨、血中脂肪値、血糖値などに、大きな悪影響があるとする、専門医師による指摘を紹介した。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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